同じく筬(おさ)に例えられた種子植物にケシ科のオサバグサがいます。 その葉はオサシダやシシガシラ、 ミヤマシシガシラにそっくりで、 シシガシラとは混生していることもあります。 そして4種はいずれも日本固有種!これは偶然なのでしょうか…?
オサシダ
筬(おさ)に見立てられた肉厚なシダ
特徴
山の斜面に葉を垂らしていることが多いシダ。 より普通に見られるシシガシラに似ていますが、 胞子葉を垂らすこと、 葉柄の鱗片が幅広いことなどが違いです。 筬(おさ)は織物を織るときに使う道具のことで、 葉の形がこれに例えられました。 日本固有種です。
葉の長さ : 30cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の斜面
分布 : 本州(鳥取以東)、 四国、 九州、 屋久島
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。