カタヒバ

片側にだけ枝を伸ばすよ!

  • 山地の崖や斜面に生える。
    写真 / 2023.9.22 高知市土佐山地区 S.Ikeda

  • 崖に生えた小さめのもの。
    写真 / 2023.9.22 高知市土佐山地区 S.Ikeda

  • 地下茎をはって地上茎を出す。
    よく群生する。
    写真 / 2023.3.16 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 茎の拡大。
    小さな葉がびっしりつく。
    表面は光沢がある。
    写真 / 2023.8.24 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 背葉は盛り上がる傾向があり、 先はあまり細く伸びず、 フチは白くならない。
    腹葉のフチはギザギザ(鋸歯)がない。
    写真 / 2023.8.24 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 裏側。
    やや薄めの緑色。
    写真 / 2023.8.24 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 茎先に胞子のう穂をつける。
    イヌカタヒバと違い無性芽はつけない。
    写真 / 2023.8.24 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 地下茎。
    横に長くはう。
    写真 / 2023.3.16 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 新芽はくるぐる。
    写真 / 2023.3.16 愛知県新城市 S.Ikeda

特徴

崖に多い檜葉(ひば : ヒノキの仲間)のような形のシダ植物です。 近い仲間のイワヒバと違って枝は放射状に広げず、 一方向にのみ伸ばします。
 
茎の長さ : 20cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の崖など
分布 : 本州(福島以南)、 四国、 九州、 琉球、 朝鮮、 台湾、 中国、 南アジア、 東南アジア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

イヌカタヒバとの見分け方

栽培されていたものが野生化した国内外来種イヌカタヒバがよく間違われます。 カタヒバは山地に多くてあまり栽培されないので、 住宅地の石垣にモコモコと生えていたら大体イヌカタヒバですが、 それ以外にも例えば以下のような違いがあります。 じっくり観察してみましょう。
 
イヌカタヒバは①秋に枝先に無性芽をつけます。 ②枝はより密につき、 表面はあまりツヤがありません。 ③背葉は平面的で先が長く伸びます。 ④よく紅葉します。

  • 2種の茎の表面。
    背葉がわかりやすい違いかも?
    写真 / S.Ikeda

  • イヌカタヒバは枝先に無性芽をつける。
    これが一番わかりやすい違い。
    写真 / S.Ikeda