栽培されていたものが野生化した国内外来種イヌカタヒバがよく間違われます。 カタヒバは山地に多くてあまり栽培されないので、 住宅地の石垣にモコモコと生えていたら大体イヌカタヒバですが、 それ以外にも例えば以下のような違いがあります。 じっくり観察してみましょう。
●イヌカタヒバは①秋に枝先に無性芽をつけます。 ②枝はより密につき、 表面はあまりツヤがありません。 ③背葉は平面的で先が長く伸びます。 ④よく紅葉します。
カタヒバ
片側にだけ枝を伸ばすよ!
特徴
崖に多い檜葉(ひば : ヒノキの仲間)のような形のシダ植物です。 近い仲間のイワヒバと違って枝は放射状に広げず、 一方向にのみ伸ばします。
茎の長さ : 20cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の崖など
分布 : 本州(福島以南)、 四国、 九州、 琉球、 朝鮮、 台湾、 中国、 南アジア、 東南アジア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。