ヒメスギラン

岩からにょきにょき生えるシダ植物

  • 山地の岩場に生える。
    写真 / 2024.8 秋田県 S.Ikeda

  • 大きな株は高く育つ。
    写真 / 2021.10 長野県 S.Ikeda

  • 茎は根元近くで分枝する。
    時には上の方でも枝分かれする。
    写真 / 2023.8 長野県 S.Ikeda

  • 茎の先近くの茎と葉の間に注目。
    ふくらんだ胞子のうをつける。
    写真 / 2021.10 長野県 S.Ikeda

  • 茎の一番上には無性芽を多くつける。
    ふつうはこれで増殖する。
    写真 / 2023.9 群馬県 S.Ikeda

  • 葉は細くて、 基部で一番幅広い。
    フチにギザギザ(鋸歯)はない。
    写真 / 2023.8 長野県 S.Ikeda

特徴

深山の岩によく生えているかわいらしいシダ植物。 より身近なトウゲシバに似ていますが、 茎も葉もより細くて、 葉のフチにはギザギザ(鋸歯)がありません。
 
高さ : 5~15cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の岩上など
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 屋久島、 朝鮮、 中国、 極東ロシア、 北米

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。

似た仲間との見分け方

同じ属に含まれるトウゲシバやコスギランが似ています。 3種は無性芽をつけることが共通していて、 以下がそれぞれのわかりやすい特徴です。
 
トウゲシバ…葉は中央部で最も幅広いです。 葉のフチには鋸歯があります。 山地でごく普通に見られます。
 
コスギラン…葉は下半分の幅が同じくらいです。 主に高山に生え、 ヒメスギランよりも数は少ないです。

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