コスギラン

高山でにょきにょき

高山の明るい岩場に生える。
写真 / 2023.9.25 群馬県みなかみ町 S.Ikeda
にょきっと茎を立たせる。
葉は触っても痛くない。
写真 / 2023.9.25 群馬県みなかみ町 S.Ikeda
茎の先近くの茎と葉の間に注目。
ふくらんだ胞子のうをつける。
写真 / 2023.9.25 群馬県みなかみ町 S.Ikeda
茎の一番上には無性芽をよくつける。
ふつうはこれで増殖する。
写真 / 2023.9.25 群馬県みなかみ町 S.Ikeda
葉の拡大。
ヒメスギランよりも厚め。
写真 / 2023.9.25 群馬県みなかみ町 S.Ikeda
葉は下半分が同じくらいの幅。
葉先近くになると急に細くなる。
写真 / 2023.9.25 群馬県みなかみ町 S.Ikeda

特徴

標高のある岩場に生えるシダ植物。立ち上がるようにして生え、茎と葉の脇あたりにふくらんだ三日月形の胞子のうをつけます。葉は下半分が同じくらいの幅であることも特徴です。
　
大きさ : 高さ10cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 高山の岩上や草地など
分布 : 日本(北海道, 本州(石川以東), 屋久島), 朝鮮, 台湾, 中国, 東南アジア, ロシア, ヨーロッパ, 北米

※正確な種(しゅ)の判定は、形態を細部まで見る必要があります。

似た仲間との見分け方

同じ属に含まれるトウゲシバやヒメスギランが似ています。 3種は無性芽をつけることが共通していて、以下がそれぞれのわかりやすい特徴です。
　
●トウゲシバ…葉は中央部で最も幅広いです。葉のフチには鋸歯があります。山地でごく普通に見られます。
　
●ヒメスギラン…葉は基部が一番幅広くてだんだんと細くなります。コスギランよりも葉の質は薄めです。