ハカタシダ

博多帯はないことの方が多い

  • 山地の斜面に生える。
    黄色っぽい斑がよく出る。
    写真 / 2023.9.2 東京都八王子市 S.Ikeda

  • 子どもの葉。
    写真 / 2023.9.2 東京都八王子市 S.Ikeda

  • ミドリハカタシダという斑なしタイプ。
    実際にはこちらの方がよく見る。
    写真 / 2021.8.27 埼玉県毛呂山町 S.Ikeda

  • 根茎を短くはって葉を出す。
    あまり群生はしない。
    写真 / 2023.6.11 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉先。
    一番上の切れ込み(頂羽片)がはっきり。
    横の切れ込み(羽片)は3~5対と少ない。
    写真 / 2023.9.2 東京都八王子市 S.Ikeda

  • 葉の一番下。
    写真 / 2023.9.2 東京都八王子市 S.Ikeda

  • 葉の一番下。
    この2つがはっきりと長い。
    写真 / 2023.9.2 東京都八王子市 S.Ikeda

  • 葉の表面は光沢が強く革っぽい。
    フチに鋭いギザギザ(鋸歯)がある。
    写真 / 2023.9.2 東京都八王子市 S.Ikeda

  • 葉裏の胞子のう群は円形。
    フチと脈の中間につく。
    包膜はCの形。
    写真 / 2023.9.2 東京都八王子市 S.Ikeda

  • 葉柄。
    細く濃い茶色の鱗片が多い。
    写真 / 2023.9.2 東京都八王子市 S.Ikeda

  • 葉軸。
    鱗片はまばらにつく。
    写真 / 2023.9.2 東京都八王子市 S.Ikeda

  • 新芽。
    グルグルではない。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

特徴

暖かい地域に多いカナワラビの仲間のシダ。 博多帯(はかたおび)に例えられた黄色っぽくて美しい斑模様がしばしば葉の中央に見られます。 ただ、 斑のつけていない葉の方が見る機会としては多いです。
 
葉の長さ : 40cmくらい
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林内
分布 : 日本(本州(秋田以南), 四国, 九州), 朝鮮, 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

福岡県のシダ!

郷土のシダでハカタシダは福岡県のシダに指定されています。 郷土のシダは日本シダの会に選定された都道府県を代表するシダのことで、 いわば都道府県の花のシダバージョンです。
 
博多織(はかたおり)によって作られた帯のことを博多帯といい、 この博多織は福岡県の博多が特産地ということから来ています。