スジヒトツバ

筋1つ?もっとありますよ!

  • 斜面に根茎を短くはって群生する。
    写真 / 2023.5 鹿児島県 S.Ikeda

  • 胞子のうをつけない栄養葉。
    硬くて薄い革っぽい。
    葉脈の溝が筋みたいで目立つ。
    写真 / 2021.9 鹿児島県奄美大島 S.Ikeda

  • 栄養葉の裏。
    色は薄め。
    写真 / 2023.10 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 胞子のうをつける胞子葉。
    細いので見つけにくい。
    写真 / 2023.10 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 胞子葉の表。
    真ん中に脈が1本だけある。
    …つまりこっちは本当に筋1つの葉。
    写真 / 2023.10 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 胞子葉の裏。
    胞子のうを一面びっしりつける。
    写真 / 2023.10 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 拡大。
    粒1つ1つが胞子のう。
    写真 / 2023.10 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    うす茶色の毛を多くつける。
    写真 / 2023.10 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 葉柄。
    黒っぽい赤色で光沢がある。
    写真 / 2023.10 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 手の届かない崖にもよく見られる。
    リュウビンタイ
    ヒリュウシダが混生。
    写真 / 2021.9 鹿児島県奄美大島 S.Ikeda

特徴

暖かい地域の薄暗い斜面に群生するシダ。 葉にタテに入る数本の葉脈の筋が目立ちます。 名前は筋のあるヒトツバに似たシダという意味ですが、 ヒトツバとは分類的に大きく離れています。
 
葉の長さ : 10~20cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地林内の斜面
分布 : 本州(静岡以西・伊豆諸島)、 四国、 九州、 琉球、 台湾、 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。

栽培の難しいシダ

本種は日本に生えているシダの中では栽培や移植が難しいシダであることで知られています。 これは近縁のヤブレガサウラボシも同じです。
 
地域によっては絶滅危惧種に指定されているので、 栽培目的で採ったり購入したりせず、 自然の中で生きる姿を観察するのが一番いいですね。

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