ヒトツバ

たくさんの一つ葉。 その正体は…

  • 岩上や木の幹に多い。
    写真 / 2023.9.21 高知県東洋町 S.Ikeda

  • 根茎を長くはって葉を出す。
    写真 / 2021.8.1 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • よく群生する。
    写真 / 2023.9.21 高知県東洋町 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    特徴を説明しにくいザ・葉っぱ。
    写真 / 2023.9.21 高知県東洋町 S.Ikeda

  • 葉の表面。
    最初は毛があるがすぐに抜け落ちる。
    写真 / 2023.9.21 高知県室戸市 S.Ikeda

  • 葉裏。
    毛で白っぽい。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 葉裏。
    毛でびっしり覆われる。
    写真 / 2023.9.21 高知県室戸市 S.Ikeda

  • さらに拡大。
    毛は*のような形をしている。
    これを星状毛(せいじょうもう)という。
    写真 / 2023.9.21 高知県室戸市 S.Ikeda

  • 胞子葉は少し細い。
    写真 / 2023.9.21 高知県東洋町 S.Ikeda

  • 胞子葉の裏。
    赤っぽいのが胞子のう群。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 胞子のう群は円形。
    葉の上部全面にびっしりつく。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 根茎。
    茶色っぽい鱗片をつける。
    写真 / 2023.9.21 高知県室戸市 S.Ikeda

特徴

暖かい地域でごく普通に見られる葉っぱ。 こんな姿ですがシダの仲間で、 葉裏に胞子のうをびっしりつけます。 園芸でも人気で、 庭などによく植えられます。
 
葉の長さ : 20cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 林床や石垣、 樹幹など
分布 : 本州(関東以西)、 四国、 九州、 琉球、 朝鮮、 台湾、 中国、 南インド、 インドシナ半島

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

園芸品種いろいろ

まさに観”葉”植物として人気なヒトツバには様々な園芸品種があります。 葉先が獅子のたてがみのように大きく切れ込むシシヒトツバ、 横方向に切れ込むハゴロモヒトツバ、 斑が多いフイリヒトツバなど。 育てていなくても庭園や植物園に行けば出会えるかもしれません。

  • シシヒトツバ。
    葉先が大きく切れ込んでいる。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

ヒトツバの仲間

ウラボシ科ヒトツバ属のシダのことで、 ヒトツバ、 ビロードシダ、 イワオモダカなどを含みます。 葉は革のように厚い種類が多く、 少なくとも葉裏には星形の毛をびっしりつけます。
 
ヒトツバ以外も園芸植物として人気で、 モミジヒトツバやラシャシダなど日本以外に分布するシダが植えられることもあります。 一方で栽培や販売目的の盗掘も問題になっています。

見られる散歩道