慈林小学校

ウスタビガ

晩秋に登場!4つの目玉がある美しいガ

  • オス。 オスのはねは褐色。
    それぞれのはねに紋が1個ずつある。
    写真 / MasakoT

  • オス。 晩秋に羽化する。
    はねの紋は半透明。
    写真 / MasakoT

  • オス。 オスの前ばねの先は突き出ている。
    写真 / MasakoT

  • オス。 裏ばねも美しい。
    写真 / MasakoT

  • オス。 オスの触角は鳥の羽状。
    写真 / MasakoT

  • 卵。
    写真 / MasakoT

  • 繭に産みつけられた卵。 卵で冬を越す。
    写真 / MasakoT

  • 2齢幼虫。 幼虫が見られるのは4~6月頃。
    写真 / MasakoT

  • 終齢幼虫(約60mm)。 胸の背面に1対の突起。
    触ると「キュー」と音をたてる。
    写真 / MasakoT

  • 終齢幼虫。 背面が黄緑色、 腹面が緑色のツートンカラー。 毒はない。
    写真 / MasakoT

  • 長い柄のついた黄緑色の空繭(中はからっぽ)。
    冬でも枝に残り目立つ。
    写真 / MasakoT

特徴

晩秋に現れるヤママユガの仲間。 オスのはねは褐色、 メスのはねは橙黄色で、 4枚のはねに半透明の紋が1個ずつあります。 黄緑色の独特の形の繭は、 ヤマカマスと呼ばれます。 カマスとは、 わらむしろを二つ折りにして作った穀物などを入れる袋のことです。
 
大きさ : 開張75~110mm
食べ物 : 幼虫はコナラ、 クヌギ、 サクラ、 エノキなど広葉樹の葉 成虫は口が退化しエサをとらない
成虫が見られる時期 : 10~12月
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

繭はお守りだった

東北地方では、 ウスタビガの繭は「やまびこ」と呼ばれ、 母親は子どもの着物の背中に繭を縫いつけました。 これは、 「背守り」と言われ、 子どもを災いから守る魔除けの意味が込められています。 小さな子どもの魂は不安定で、 出て行っても戻ってくるようにとの願いが込められています。 また、 繭の中にアズキを入れてお守りにした地方もありました。

見られる木

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