オニイノデ

鬼のようにいかついのです

  • 山地の石灰岩地を好む。
    写真 / 2024.3 岡山県 S.Ikeda

  • 根茎を直立させて葉を出す。
    写真 / 2024.3 岡山県 S.Ikeda

  • 葉の表面はあまり光沢がなくて硬い質感。
    写真 / 2024.3 岡山県 S.Ikeda

  • 小羽片の基部の多くは羽軸に広くつく。
    それぞれの小羽片先は針のように尖る。
    写真 / 2024.3 岡山県 S.Ikeda

  • 葉裏に胞子のう群をつける。
    葉の上方からつく傾向がある。
    写真 / 2024.3 岡山県 S.Ikeda

  • 胞子のう群は円形で、 包膜も円形。
    脈寄りにつくとされるが、 この葉ではフチ寄りについている。
    写真 / 2024.3 岡山県 S.Ikeda

  • 葉柄下部。
    鱗片は茶色で幅広い。
    ただ、 古いものだとやや黒っぽくなる。
    写真 / 2024.3 岡山県 S.Ikeda

  • 葉柄上部。
    鱗片は茶色で幅広い。
    鱗片のフチには小さな突起が多い。
    写真 / 2024.3 岡山県 S.Ikeda

  • 葉軸。
    鱗片は茶色で幅が広め。
    似たオオキヨズミシダやヒメカナワラビは黒っぽくてより細い。
    写真 / 2024.3 岡山県 S.Ikeda

特徴

まれに見られるイノデの仲間のシダ。 葉は明るい緑色で、 葉柄や葉軸には幅広い茶色の鱗片が多くつきます。 それぞれの小羽片の先は針のように尖っているので、 握ろうとすると痛く、 いかにも鬼といえる風格です。
 
葉の長さ : 40~80cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林内
分布 : 本州(関東以西)、 四国(高知)、 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​