イノデ

猪の手のようでカッコいいのです

  • やや湿った林内に多い。
    写真 / 2022.4.3 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 根茎を直立させて放射状に葉を出す。
    写真 / 2023.7.2 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉先。
    急に細くなる。
    アイアスカイノデイノデモドキはなだらかに細い。
    写真 / 2024.5.6 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 羽片。
    濃い緑色で光沢がある。
    サイゴクイノデツヤナシイノデは光沢がない。
    写真 / 2024.5.6 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 小羽片。
    矢印のところが耳状に出る。
    イノデ類共通なので覚えとくと良い。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 上部の葉裏の拡大。
    胞子のう群は円形。
    中心の脈とフチの中間につく。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 下部の葉裏の拡大。
    上部と比べるとややフチ寄り。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉柄下部。
    全体が明るい茶色の幅広い鱗片が多い。
    アイアスカイノデサイゴクイノデカタイノデは中央が濃い色の鱗片が多い。
    写真 / 2023.7.2 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉柄上部。
    鱗片はやや幅広くて、 フチに不規則な小さい突起がある。 イノデモドキはよりフチが粗くほつれ、 アスカイノデは毛のように細くて突起がない。
    写真 / 2023.7.2 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉軸。
    鱗片は毛のように細い。
    サカゲイノデは圧着する。
    写真 / 2023.7.2 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 新芽。
    鱗片でイノシシの手みたい?
    写真 / 2024.3.19 千葉県南房総市 S.Ikeda

特徴

低地でごく普通に見られるタテに長い形のシダ。 茶色い鱗片がたくさんつく新芽がイノシシの手に例えられました。 イノデの仲間にはたくさんの種類がありますが、 本種は鱗片が明るい茶色で幅広く、 鱗片のフチに小さな突起があることなどが特徴です。
 
葉の長さ : 40~80cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林内
分布 : 本州、 四国、 九州、 屋久島、 種子島、 朝鮮、 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

イノデの仲間のシダ

オシダ科イノデ属に含まれるシダのこと。 放射状にタテに長い葉をたくさん出すこと、 葉柄に鱗片がたくさんつくこと、 小羽片の基部にでっぱりがあることなどが特徴です(例外もあります)。
 
たくさんの種類があって雑種を作りやすく、 見分けるのが難しいシダのグループとしても知られています。
 
よく見られるイノデの仲間はほかにアイアスカイノデアスカイノデサイゴクイノデイノデモドキホソイノデツヤナシイノデサカゲイノデなどがあります。