オシダ科イノデ属に含まれるシダのこと。 放射状にタテに長い葉をたくさん出すこと、 葉柄に鱗片がたくさんつくこと、 小羽片の基部にでっぱりがあることなどが特徴です(例外もあります)。
たくさんの種類があって雑種を作りやすく、 見分けるのが難しいシダのグループとしても知られています。
よく見られるイノデの仲間はほかにアイアスカイノデ、 アスカイノデ、 サイゴクイノデ、 イノデモドキ、 ホソイノデ、 ツヤナシイノデ、 サカゲイノデなどがあります。
イノデ
猪の手のようでカッコいいのです
特徴
低地でごく普通に見られるタテに長い形のシダ。 茶色い鱗片がたくさんつく新芽がイノシシの手に例えられました。 イノデの仲間にはたくさんの種類がありますが、 本種は鱗片が明るい茶色で幅広く、 鱗片のフチに小さな突起があることなどが特徴です。
葉の長さ : 40~80cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林内
分布 : 本州、 四国、 九州、 屋久島、 種子島、 朝鮮、 中国
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。