ヒメカナワラビは、 日本シダの会が都道府県ごとにゆかりのあるシダを1種ずつ定める「郷土のシダ」で、 千葉のシダに選ばれています。
別名をキヨズミシダといい、 千葉県の清澄山が由来なことから来ています。
ヒメカナワラビ
金属みたいにテカリが強いのです
千葉県のシダ!
似た仲間との見分け方
オオキヨズミシダとオニイノデが似ています。 一番よく見られるのはヒメカナワラビですが、 時に中間的な株が見られることもあります。 ちなみに、 3種はいずれも無配生殖(むはいせいしょく)という受精をしない変わった方法で増えるため、 ふつう雑種ができません。
●オオキヨズミシダは①葉がやわらかめで、 あまり金属感がしません。 ②小羽片は柄がはっきりしなくて羽軸に広めにつきます。 ③胞子のう群は葉の上からつけ始めます。 ④葉柄基部には茶色っぽい鱗片が多いです。 ⑤葉柄上部や葉軸の鱗片は黒っぽいですが、 ヒメカナワラビより少し幅広めです。
●オニイノデは①葉が硬めですが、 あまり金属感がしません。 ②小羽片は柄がはっきりしなくて羽軸に広くつきます。 ③胞子のう群は葉の上からつけ始めます。 ④葉柄基部には茶色っぽく幅広い鱗片が多いです。 ⑤葉柄上部や葉軸の鱗片は茶色っぽくて幅広めです。