ホクリクイヌワラビ(雑種)

満点星の中の三日月を探そう!

  • やや湿った山地林内に生える。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

  • 根茎を長くはって葉を出す。
    上が、 胞子のうをつける胞子葉。
    下が、 胞子のうをつけない栄養葉。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

  • 栄養葉の上部。
    イヌワラビのように剣状に尖らない。
    羽片は柄がなくて葉軸に幅広くつく。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

  • 栄養葉下部。
    羽片は大きく切れ込みがある。
    下部の羽片は独立する。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

  • 最下羽片の基部に柄がある。
    フチの鋸歯は鋭い。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

  • 胞子葉。
    立ち上げるように出る。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

  • 胞子葉の裏面。
    胞子のう群はそれぞれの切れ込みごとに規則正しくつき、 ウラボシノコギリシダのような満点星感は落ちている。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

  • 胞子のう群は円形のほか、 三日月やカマ状、 馬の蹄状に曲がったものが混じる。
    雑種なので胞子は正常にできない。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

  • 葉柄。
    うす茶色の鱗片を少しつける。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

  • 葉軸。
    鱗片はほとんどない。
    写真 / 2024.3.15 岡山県高梁市 S.Ikeda

特徴

イヌワラビウラボシノコギリシダの雑種と推定されているシダ。 ぱっと見はウラボシノコギリシダっぽいですが、 葉がやわらかいこと、 切れ込みが深くて鋸歯が鋭いこと、 葉裏の丸い胞子のう群の中に三日月やカマ状に曲がったものが混じるところはイヌワラビっぽさがあります。 名前は最初に北陸地方で発見されたことにちなみます。
 
葉の長さ : 20~40cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 林内の斜面など
分布 : 日本(本州(千葉以西), 四国, 九州)

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​