ジャノヒゲ

よく弾む青い種子がなる

  • 果実のように見えるのは皮の分厚い種子。 地面に打ち付けるとよく跳ねる
    写真 / Minei

  • 地面ちかくに実っていても青い種子はよく目立つ。
    写真 / 2012.11.25 茨城県筑波山 htanaka

  • 髭のような葉が名前の由来
    写真 / 2022.3.30 栃木県三毳山 htanaka

  • 実がなっている様子
    写真 / 2022.3.30 栃木県三毳山 htanaka

  • 外側の果皮は早く取れてしまい、 種子がむきだしになって成熟していく
    写真 / 2022.3.30 栃木県三毳山 htanaka

特徴

別名をリュウノヒゲ(龍の髭)。 細長い葉が髭のようなので名前にヒゲとつきました。 果実のように見える青い種子は、 ハズミ玉ともいい、 地面に投げ打つとよく弾みます。

  
タイプ : キジカクシ科常緑多年草
大きさ : 花茎の長さ 7-15cm
花の時期 : 7-8月
分布 : 北海道・本州・四国・九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

庭や公園によく植えられる

ジャノヒゲは自然の森にも生えるのですが、 庭や公園にもグランドカバー(地面を覆うために植えられる草や木)としてよく植えられます。

  • グランドカバーとして地面を覆うためによく植えられる
    写真 / 2024.4.2 松戸市21世紀の森と広場 MayaN

なぜ蛇に髭がないのに蛇の髭(じゃのひげ)?

ジャノヒゲはジヤウガヒゲ”(ジョウノヒゲ)が転化したもので、 能面で老人の面である「尉(じょう)」の面の顎鬚(あごひげ)に、 葉の形を見立てたものという説があります。

  • ジャノヒゲの語源となった髭を生やした老人の能面「尉(じょう)」
    出典 : 国立文化財機構所蔵品統合検索システム