近縁種が多く、 オカタツナミソウやコバノタツナミなどがあります。 花のつき方や葉の形、 毛のつき方などの違いを観察してみましょう。
タツナミソウ
打ち寄せる波を想像しよう
特徴
茎の根元から数本の茎が立ち上がり、 茎の頂上部に花を咲かせます。
花は筒状で、 10個以上の花が縦に連なります。 花びらの形や斑点がある様子も泡立つ波を連想させ、 その姿がまるで打ち寄せる波のようだというのが名前の由来です。
種子で増えるほか、 地下茎をのばすことによっても増えていきます。
タイプ : シソ科の多年草
大きさ : 高さ20-40cm
花の時期 : 5-6月
生育場所 : 平地から低山にかけての草原や道端、 森林内の開けた場所など
分布 : 関東地方南部以西の本州、 四国、 九州
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
仲間が多い
立浪模様
立浪(たつなみ)とは波頭を様式化した模様のことで、 中国から伝わり、 江戸時代には蒔絵や染織、 家紋などに使われました。
葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」にも、 大きな波が描かれています。
執筆協力 : 迫一慶