キンモクセイ

華やかな香りの金色の花

特徴

花の香りは、 とても華やかで秋が来たことを教えてくれます。 キノコ狩りをする人はキンモクセイの花の香りからキノコがとれる季節がきたと感じるそうです。

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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ3~6m、 こんもりと丸い木が多いです。

  • 写真 / 2020.10.6 千葉市若葉区 MayaN

少し細長く光沢がある固い葉っぱです。

  • しわのような葉脈
    写真 / 2020.10.2 千葉県袖ケ浦市 MayaN

葉の付け根にフルーティーな香りの小さな花が沢山さきます。
雄花(おばな)しか咲きません。
キンモクセイの花のお茶や花を漬けこんだ桂花陳酒(けいかちんしゅ)というお酒があります。

  • オレンジ色の花はとても華やか
    写真 / 2005.10.7 千葉県袖ケ浦市 EijiI

  • 花を拡大すると雄花(おばな)しかないことがわかる
    写真 / 2020.10.5 千葉市美浜区 MayaN

  • オレンジ色の花を咲かせる前に小さな白っぽい花を咲かせる木もある
    写真 / 2020.10.1 千葉市美浜区 MayaN

雄花しかないため実がなりません。

幹・枝

どうぶつの犀(さい)の皮に似ています。

  • 写真 / 2020.10.4 千葉市若岳 MayaN

冬芽・葉痕

枝先にも、 枝の途中にも、 たくさんの芽が用意されています。 枝の途中に縦に並んでいる芽の上の方の芽から花が咲きます。

  • 葉痕のお顔はカエルくん。
    写真 / 2024.1.6 東京都練馬区 Tamacha

  • 枝先には、 葉になる芽がたくさんついている。
    写真 / 千葉県習志野市 MasakoT

名前の由来

花が金色なので「キン」。 木の皮が動物の犀(サイ)の肌に似ているから金木犀(キンモクセイ)となったと言われています。

その他の情報

キンモクセイは中国原産の樹木で日本には雄株のみが植えられています。 そのため実はなりません。

性格

キンモクセイの葉はしわが多くて地味なタイプですが、 小さな花はかわいくて香りが良いです。 雄の木しかないですが、 秋に2~3回咲くことがあります。 気候が不安定なときに何度か分けて花を咲かせますが、 オスしかいないので切ないです。 バッサリ切られても切り株から枝を出し、 数年後また咲きます。 割としぶとく、 強い木です。

  • 伐採から8年で咲き、 9年目満開
    写真 / 2022.9.29 埼玉県狭山市 minaei

体験・遊び

キンモクセイの花は食べられます。 花の味自体はないですが、 花のよい香りを生かすためになるべく熱を加えすぎないのがコツです。 ゼリーに入れるととてもきれいです。

  • 映える花のゼリー
    写真 / 2020.10.7 埼玉県狭山市 minaei

  • 花を集めて洗う
    写真 / 2022.9.30 埼玉県狭山市 minaei

  • 鍋にオリゴ糖(砂糖シロップでも可)と花を入れて、 沸騰する寸前で火をとめる。
    写真 / 2022.9.30 埼玉県狭山市 minaei

  • つめるビンを目安に花を集める(花はビンに一杯でこの感じ)
    写真 / 2022.9.30 埼玉県狭山市 minaei

関わりが深い生き物

マエアカスカシノメイガという小さなガは、 市街地でも見られ、 庭木にもやって来ます。
イボタガは雑木林や山地で暮らします。

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執筆協力 : 岩谷美苗