根元から新しい枝が出て株立ちになります。放置すると見上げるほど大きくなりますが、大木にはならない木です。

アジサイ
乾燥がすぐに顔(葉)に出るタイプ

アジサイの特徴
日照りが続くとアジサイは葉がだらーんと垂れ、水をくれと訴えます。すぐに葉に出る素直さが魅力です。
アジサイは花びらに見えているのはガクで、よく見ないと咲いているかどうかわからない小さな花が真ん中にあります。
花(ガク)の色はリトマス試験紙と反対で、酸性の土なら青、アルカリなら赤。赤用の土なども売られています。
あまり知られてませんが、アジサイは有毒植物です。→「和菓子のアジサイの葉?やばいでしょ」(別サイトに異動します。)
みんなの投稿
以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
葉は対生(枝の同じ所から2枚ずつ出る)。
しっとりしていて厚みと光沢があり、表には毛はありません。
花
花びらに見えるのはガクで、真ん中のつぶのようなつぼみが咲きます。ガクのない花もひっそりと隠れて咲いていることがあります。
実
実はほとんど実りません。
幹
枝には白いスポンジのような髄があり、お菓子のポポロンみたい。挿し木は簡単で、枝を土にさすだけでつきます。
冬芽
初めに薄いカバーをかぶっていますが、すぐに取れてしまいます。葉が落ちた痕がハートの顔に見えます。
人との関わり
アジサイはガクアジサイが元となった日本原産の園芸植物で、外国で品種改良されたものはセイヨウアジサイと呼ばれています。
アジサイは、昔の日本では便所に植えられ、葉っぱでおしりをふいたりしていました。イメージはあまり良くなかったと思います。
しかし日本に来た外国人はアジサイを「美しい!」と品種改良して、様々な品種がうまれました。
名前の由来
アジサイの語源は集まる(あず)、藍色の花(さあい)と言われています。
性格
アジサイは昔はあまりイメージはよくない木だったのだと思いますが、海外で品種改良されてあか抜けて帰ってきたため、人気になり、ちやほやされ始めました。そんな周りは関係なく、受粉が終わったら休み、水が足りないと素直に顔(葉)に出す、ライフスタイルは変えません。
体験・遊び
■アジサイの枝の白い髄は、昔の灯心。油にひたした芯をずらして明かりを保っていました。昔夜、明るいのはかなりの贅沢だったのです。油に直接火がつくのではなく、油から出るガスが燃えているので、油から芯を出さないと消えてしまいます。付きっきりで芯をずらさないとすぐに火は消えます。
大人と一緒にでないと、やってはいけません。
灯心には他にイグサの花枝やヤマブキの枝の髄が使われました。
■火付け棒にもアジサイは使われます。
■花(がく)をドライフラワーにすると、ネイチャークラフトに使えます。
アジサイの見られる場所
執筆協力 : 木の紹介制作協力 岩谷美苗