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ウリハダカエデ

スイカのような樹皮が目立つ

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特徴

若い木の樹皮がマクワウリのような縞模様になるためウリハダカエデと名づけられました。大きな葉と房状にかたまっている実もとても目立ちます。

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以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

背の低い木をよく見ますが、中には高さ20m直径70㎝に達するものもあります。

写真 / 2021.11.3 新潟県長岡市 MayaN

葉

葉は枝に対になって付き(対生)、割と大きな葉で先端が浅く3～5個に割れています。先端は鋭く尖り、縁はギザギザとしてのこぎり状です。
質はやや厚く、葉の裏の脈上と脈腋に赤褐色の毛が生えています。

大きな葉が紅葉すると美しい
写真 / 2021.11.13 新潟県長岡市 MayaN
大きな葉はめだつ
写真 / 2022.6.30 新潟県長岡市 MayaN
葉の裏
写真 / 庭木図鑑植木ペディア

花

雌雄別株でまれに同株になります。淡い緑色から黄色の花を10～15個房状に付けます。花の付く枝は5～10㎝で褐色の軟らかい毛があります。花弁は5個でへら形です。

雄花。葉が開くのと同時に咲く。
写真 / 2022.5.3 栃木県那須高原ビジターセンター MayaN

実

夏から秋に熟します。ブーメラン型の実が束になってみのります。翼はほぼ直角に開き、種子の部分が丸く膨らみます。

実が束になって実る様子は豪快
写真 / 2022.6.30 新潟県長岡市 MasakoT
よく見ると典型的なモミジの実。種の部分がぷっくりと膨らんでいる。
写真 / 2022.6.30 新潟県長岡市 MasakoT
たくさん実った様子は遠目にも目立つ
写真 / 2022.6.30 新潟県長岡市 MayaN
晩秋も木に残り、すこしずつ風に飛ばされていく
写真 / 2021.11.13 新潟県長岡市 MayaN

幹・枝

若木は暗緑色に黒い縦じまが入り、ひし形状の皮目(ひめ・裂け目)が点在します。
老木の樹皮は灰褐色で縦に浅く裂けます。枝は緑色です。

スイカの皮の模様のよう。これがウリハダの名前の由来に。
写真 / 2022.5.3 栃木県那須町 MayaN
成長すると茶褐色で浅く裂ける
写真 / 庭木図鑑植木ペディア

冬芽・葉痕

大きくて目立ちます。芽鱗（芽のをつつむ小片）は2対あり、紅色または紫紅色です。

頂芽（枝の頂点についた芽）と側芽（脇の芽）
写真 / 2022.4.5 新潟県長岡市 MayaN
側芽（脇の芽）
写真 / 2022.1.15 東京都千代田区 MasakoT
頂芽（枝の頂点についた芽）
写真 / 2022.1.15 東京都千代田区 MasakoT

人との関わり

材が白いため、こけしや玩具、細工物、箸、経木などに利用されています。樹皮は丈夫なので縄や蓑(みの)が作られます。
紅葉が美しいことから庭園や公園に植えられることがあります。

名前の由来

若木の樹皮がマクワウリの果皮に似ていることによります。

マクワウリの樹皮に似ている？
写真 / イラスト制作 : いらすとや

関わりが深い生き物

花にはいろいろなカミキリムシがやって来ます。新芽が芽吹く頃、モミジニタイケアブラムシが活動を始めます。
イタヤハマキチョッキリというピカピカのオトシブミの仲間が、カエデ類の葉を何枚も巻いて大きなゆりかごを作ります。

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見られる場所

那須高原ビジターセンター