あまり高くならず枝は横に広がるように伸びます。 冬はばっさり切り込まれても、 生命力が抜群に強く、 翌年には伸び伸び枝を伸ばして花を咲かせます。
キョウチクトウ
暑さに負けない!真夏に美しい花を咲かせる
特徴
インド原産で暑さにとても強い木です。 花の少ない真夏に美しい花をたくさん咲かせ、 私たちを癒してくれます。
葉、 枝、 花、 全部に強い毒がありますので、 絶対に口に入れたりしないでください。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
6~12cmの細長い葉っぱ。 厚みがあります。
花
色んな色の花があります。
実
綿毛のついた面白い種が細長いさやから出てきますよ。
幹・枝
若い枝は緑色で時間が経つとうすい茶色になりますが、 どちらも強く、 しなります。
剪定した切り口から出る樹液は、 直接はだに触れないよう注意。 周囲の土壌、 生木を燃やした時の煙にも毒があるので要注意。
冬芽・葉痕
冬芽はすらっとしています。
名前の由来
葉がハサミに似ていることから鋏(ハサミ・キョウと読む)。 葉が竹にもにていることから竹と書いて鋏竹(協畜)。 モモのようなきれいな花ということで桃。 三つ合わせて夾竹桃(キョウチクトウ)となりました。
その他の情報
全体に強い毒があるので、 絶対に口には入れないで下さい。 この木の枝をハシにしたり、 バーベキューのクシにして、 中毒を起こす事件が起きているのです。 でもこの毒が心臓の薬にもなります。
性格
インド原産で、 竹やモモに似ていると言われ、 花の少ない夏に咲き誇り、 ガツガツ下から枝葉を出します。 全部切っても不死鳥のごとく枝葉を出します。 有毒植物で、 葉を食べた動物は死んでしまいます。 南ではきっと激しい生存競争があるのでしょう。 強くなくては生き残れません。
体験・遊び
キョウチクトウの枝を切ると、 三角の髄(芯の部分)があります。 良く見ると新しい緑の枝は三角の形をしています。 観察してみましょう。 有毒植物ですが、 触るのは大丈夫です。
関わりが深い生き物
関東地方以南では、 南方系のオサヨコバイがつき汁を吸います。
黄色いアブラムシがびっしりつくことがあり、 そのアブラムシを食べに、 テントウムシなどがやって来ます。
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見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗