四季(しき)(もり)公園(こうえん)

ヌルデ

(しお)もロウも染料(せんりょう)もとれる()

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特徴(とくちょう)

()(じく)部分(ぶぶん)(つばさ)細い(ほそい)()のようなもの)がついているので分かり(わかり)やすいです。 日当たり(ひあたり)良い(よい)場所(ばしょ)自然(しぜん)によく生え(はえ)ます。
ヌルデは(むかし)から生活(せいかつ)(なか)色々(いろいろ)なことに使わ(つかわ)れてきました。
(みき)傷つける(きずつける)出る(でる)樹液(じゅえき)塗料(とりょう)に、 果実(かじつ)(ろう)(ろう)を作ら(つくら)れるのに使わ(つかわ)れました。 果実(かじつ)表面(ひょうめん)につく白い(しろい)(こな)塩味(しおあじ)がして、 (しお)(だい)用品(ようひん)にもなりました。 また五倍子(ふし)(ふし)と呼ば(よば)れる大きな(おおきな)(むし)こぶには、 タンニンが多く(おおく)含ま(ふくま)れ、 お歯黒(おはぐろ)()黒く(くろく)染める(そめる)染料(せんりょう))の材料(ざいりょう)になりました。
()樹液(じゅえき)触る(さわる)とかぶれる場合(ばあい)があります。 かぶれやすい(ほう)()付け(つけ)てください。

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ5~10mの()低い(ひくい)()です。 (はやし)(えん)荒れ地(あれち)あっという間に(あっというまに)成長(せいちょう)しますが短命(たんめい)で20(ねん)もするとほとんど枯れ(かれ)てしまいます。
(あき)紅葉(こうよう)鮮やか(あざやか)です。

  • (あき)紅葉(こうよう)する様子(ようす)
    写真(しゃしん) / MasakoT

()

()(じく)(つばさ)があるのが特徴(とくちょう)です。 2(まい)ずつ同じ(おなじ)場所(ばしょ)から()ている小さな(ちいさな)()は、 (えん)には弱く(よわく)ギザギザがあります。
小さな(ちいさな)()がセットになったものが本来(ほんらい)の1(まい)()相当(そうとう)します。 ()互生(ごせい)互い違い(たがいちがい)につく性質(せいしつ))です。
()樹液(じゅえき)触れる(ふれる)とかぶれることがあります。 皮膚(ひふ)過敏(かびん)(ほう)()付け(つけ)てください。

  • ()(じく)部分(ぶぶん)にも(つばさ)細い(ほそい)葉っぱ(はっぱ)のようなもの)が生え(はえ)ている。
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 裏面(りめん)()生え(はえ)ていて白っぽい(しろっぽい)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 芽吹き(めぶき)赤く(あかく)()がふわふわと生え(はえ)ていている。 日々(ひび)変化(へんか)面白い(おもしろい)
    写真(しゃしん) / MasakoT

(はな)

雌雄(しゆう)()(かぶ)で、 雄花(おばな)雌花(めばな)別々(べつべつ)()咲き(さき)ます。 8~9月頃(つきごろ)に、 白い(しろい)小さな(ちいさな)(はな)をまとまって咲かせ(さかせ)ます。 1つの(はな)小さい(ちいさい)のですが、 集まっ(あつまっ)咲く(さく)のでよく目立ち(めだち)ます。

  • 雄花(おばな)小さな(ちいさな)(はな)集まっ(あつまっ)咲く(さく)ので目立つ(めだつ)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 雄花(おばな)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 雌花(めばな)
    写真(しゃしん) / MasakoT

()

少し(すこし)扁平(へんぺい)小さな(ちいさな)()(あき)()赤色(あかいろ)熟し(じゅくし)ます。 ()周り(まわり)白い(しろい)物質(ぶっしつ)(リンゴ(さん)カルシウム)を分泌(ぶんぴつ)します。 これは塩味(しおあじ)酸味(さんみ)効い(きい)梅干し(うめぼし)のような(あじ)がします。 山間(さんかん)()など(しお)()入り(はいり)にくい地方(ちほう)では(しお)代用(だいよう)にされました。
ヒヨドリやアオゲラ、 時には(ときには)モズまで沢山(たくさん)野鳥(やちょう)晩秋(ばんしゅう)にこの()をついばみに()ます。

  • 落葉(らくよう)()残っ(のこっ)(みのる)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • ()周り(まわり)白い(しろい)物質(ぶっしつ)がついている。 これが酸っぱく(すっぱく)塩辛い(しおからい)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • 肉食(にくしょく)のモズもミネラル補給(ほきゅう)のためかヌルデの()をちょこっと食べ(たべ)にくる。
    写真(しゃしん) / FumioS

  • 未熟(みじゅく)()
    写真(しゃしん) / MayaN

(みき)

(はい)褐色(かっしょく)です。 (みき)傷つける(きずつける)出る(でる)白い(しろい)樹液(じゅえき)はウルシと同じ(おなじ)ように(うつわ)などの塗料(とりょう)使わ(つかわ)れます。
公園(こうえん)()(みき)傷つけ(きずつけ)ないようお願い(おねがい)します。

冬芽(とうが)

太い(ふとい)(えだ)にフワフワした冬芽(とうが)目立ち(めだち)ます

  • 写真(しゃしん) / MasakoT

(ひと)との関わり(かかわり)

ヌルデの()につく大きな(おおきな)(むし)こぶは五倍子(ふし)(ごばいし又は(または)ふし)といわれ、 タンニンが多量(たりょう)含ま(ふくま)れ、 お歯黒(おはぐろ)(おはぐろ)などに使わ(つかわ)れました。
()黒く(くろく)染める(そめる)化粧(けしょう)(ほう)お歯黒(おはぐろ)(おはぐろ)」は、 江戸(えど)時代(じだい)まで結婚(けっこん)した女性(じょせい)多く(おおく)行っ(おこなっ)てきました。
じつはお歯黒(おはぐろ)をしている(ひと)には虫歯(むしば)がほとんどできなかったことから、 虫歯(むしば)予防(よぼう)目的(もくてき)があったと言わ(いわ)れています。

  • ヌルデシロアブラムが作っ(つくっ)(むし)こぶ。 五倍子(ふし)(ごばいし又は(または)ふし)と呼ば(よば)れる
    写真(しゃしん) / MasakoT

名前(なまえ)由来(ゆらい)

(みき)(きず)つつけると白色(はくしょく)樹液(じゅえき)染み(しみ)出し(だし)、 これを器具(きぐ)などに塗っ(ぬっ)たことから「ヌルデ」の名前(なまえ)がついたといわれています。

その他(そのた)情報(じょうほう)

役立つ(やくだつ)だけでなくヌルデは聖なる(せいなる)()とされていました。
地方(ちほう)によっては小正月(こしょうがつ)になると(もん)(はたけ)神棚(かみだな)などにヌルデの(えだ)作っ(つくっ)飾り(かざり)祭る(まつる)こともありました。 また、 寺院(じいん)でたく護摩(ごま)()(ごまき)にもヌルデを使う(つかう)ことが多く(おおく)あります。

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

ヌルデは(むし)(とり)好か(すか)れる()(はな)には、 (みつ)花粉(かふん)食べ(たべ)に、 ハチ、 ハナアブなど多く(おおく)昆虫(こんちゅう)集まり(あつまり)ます。
ミネラルが多く(おおく)含ま(ふくま)れる実は(じつは)(とり)(だい)好物(こうぶつ)で、 いろいろな(とり)がやってきます。
()には面白い(おもしろい)(かたち)(むし)こぶがつきます。

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