メグスリノキ

目薬の材料になった

特徴

カエデの仲間なのですが、 葉に切れ込みがありません。 秋の真っ赤な紅葉は目に沁みるほど美しいです。 この木を用いて目薬が作られたということで名前がつきました。

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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ25mになる落葉高木。

  • 大きな葉の真っ赤な紅葉は目に沁みる
    写真 / 2021.11.21 千葉市泉自然公園 MayaN

  • 成長すると葉がなかなか確認できなくなるぐらい背が高くなる。
    写真 / 2022.10.19 筑波実験植物園 htanaka

カエデの仲間なのですが、 葉に深い切れ込みはありません。 3枚の葉がセットになって1枚の葉なのです。 葉の裏には粗い毛があります。 葉脈や葉柄には特に毛が集まって生えています。 秋の紅葉は鮮やかで美しいです。

  • 色鮮やかに紅葉する
    写真 / 2021.11.29 千葉市泉自然公園 MasakoT

  • カエデの仲間ですが、 葉に大きな切れ込みがない
    写真 / 2021.11.29 千葉市泉自然公園 MasakoT

  • 3枚の葉がセットになって1枚の葉なのです。
    写真 / 2021.11.29 千葉市泉自然公園 MayaN

  • 3枚セットになった1枚の葉が対生につくので、 小葉が6枚セットになっているように見える。
    写真 / 2020.9.16 筑波実験植物園 MayaN

  • 葉脈上の毛が目立つ
    写真 / 2021.11.29 千葉市泉自然公園 MayaN

  • 葉柄の毛も目立つ
    写真 / 2021.10.3 筑波実験植物園 MayaN

花柄に毛が密生。 雌花は1〜3個、 雄花が3〜5個集まって咲きます。
雌雄異株。 同じ木が性転換することもあります。
→参考動画はこちら(外部サイト)

  • 毛むくじゃらの雄花
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

カエデらしいブーメラン型です。 翼の長さが4〜5cmでイロハモミジなどの実より大きいです。 種にはたくさんの毛が生えています。

  • 写真 / Instagram:Atsukun

  • 写真 / 庭木図鑑植木ぺディア

幹・枝

灰褐色。
大人の木の樹皮は縦に裂けます。

  • 写真 / 2022.10.1 筑波実験植物園 htanaka

冬芽・葉痕

おしゃれなチェック柄の冬芽。 ぜひ見つけてください。

  • 大きめの冬芽。 たくさん毛が生えている。
    写真 / 2021.11.29 千葉市泉自然公園 MasakoT

  • 穴が空いてる!誰があけたのでしょうか?
    写真 / 2022.10.27 筑波実験植物園 htanaka

人との関わり

名前の由来のように、 眼病治療に用いられました。 材は強靭で、 建設材や器具材、 床柱に使われます。

名前の由来

樹皮や葉を乾燥させて煎じた汁を洗眼に用いたことから、 メグスリノキと呼ばれました。 実際に炎症を抑える作用などがあることが分かっています。

その他の情報

戦国時代の名将黒田官兵衛の祖父重隆は、 メグスリノキから作った家伝の目薬を製造・販売することで財を築きました。 (姫路市HPより)

性格

種は、 他のカエデの仲間の種より大柄で毛むくじゃら。 どんなふうに飛ぶか、 飛ばしてみましょう!

関わりが深い生き物

花にはいろいろなカミキリムシがやって来ます。 新芽が芽吹く頃、 モミジニタイケアブラムシが活動を始めます。

見られる場所