日当たりのよい林縁に生え、 高さ3~6mになります。
枝がまばらに出てまとまりのない樹形になるということで、 庭木として植えられることはあまりありません。
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特徴
材がもろくて何の役にも立たないので、 毒があり漁師も捨ててしまう雑魚のゴンズイと同じ名が付いたという説があります(諸説あり)。 ですが実際のところ材は護摩木の材料となりますし、 若葉は食べられるということで、 決して役に立たない木ではありません。
赤い実は美しく初秋の森に彩りをそえます。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
濃い緑色で光沢のある葉っぱを付けます。 細かいギザギザに縁どられた小さな葉っぱが鳥の羽の様に集まって付きます。
光沢があって常緑の葉のようですが、 冬は落葉します。
花
初夏に若い枝の先っぽにあわい黄緑色の小さな花をたくさん咲かせます。
実
初秋に丸くて袋になっている赤い実を付けます。
袋の中には黒真珠のようなピカピカの黒い種が1~3粒くらい入っています。
幹・枝
縦筋が目立ちます。 成長すると紫色を帯びた黒色っぽい樹皮になります。
枝を折ると独特の鼻をつく匂いがします。
冬芽・葉痕
枝先の2個(または4個)のしずく形の赤い冬芽がきれいでとても目立ちます。 ぜひ森で見つけてください。
人との関わり
若芽は山菜として、 ゆでておひたし等として食べられます。
材には独特の香りがあり、 護摩木の材料になります。
名前の由来
魚の「ゴンズイ」が由来という説の他に、 この木で作られた熊野権現の守り札を付ける牛王杖(ごおうづえ)がなまったとされる説など多説あります。
体験・遊び
ゴンズイの芽吹きは、 ダイナミックで見ごたえがあります。 ぜひ冬芽をみつけたら芽吹きも見に行ってください。
関わりが深い生き物
果実は赤と黒の2色効果で鳥にアピール。 タネに果肉はありませんが、 目立つ色に引き寄せらせた鳥がやって来て、 タネを運びます。 シメ、 イカル・・・、 どんな鳥がやって来るでしょう?
昆虫では、 アカスジキンカメムシがこの果実を好みます。
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