大きなものは高さ10~15mくらいになります。
コハウチワカエデ
ハウチワカエデの小っちゃい版
特徴
ハウチワカエデの小型版で、 天狗の持っている羽団扇(はうちわ・羽でできた団扇)に似た形の葉っぱを付けます。 ハウチワカエデよりも暑さに強く、 初夏に咲く淡い黄色の花は目立ちにくく、 おとなしめな印象です。 もちろん!秋の紅葉はとても美しく見応えがあります。
日本固有種です。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
手の平状に浅く裂け、 縁にはギザギザがあります。 イロハモミジよりは少し大き目で、 葉先の数は多めで細長く伸びないので丸みを感じさせます。 いわゆるハウチワカエデのミニ版ですが、 葉の長さの2/3以上と長い柄を持ちます。
花
初夏、 淡い黄色の雄花と両性花が混じって咲きます。 白い綿毛があり、 他のカエデとの見分けるポイントになります。
実
夏から秋にかけて、 ブーメランのような2つの実がくっ付いて実ります。
幹・枝
灰色っぽい茶色の幹肌で、 老木になってくると樹皮は浅く縦にさます。
ハウチワカエデと違い一年目の枝には白い綿毛があります。
冬芽・葉痕
赤い冬芽が2個付きます。 外から見える芽鱗(がりん・冬芽をつつんでいる鱗状のもの)は4枚で、 付け根に茶色の毛があります。
人との関わり
ハウチワカエデと同様に美しい紅葉が愛でられ、 庭木や盆栽として人気があります。
名前の由来
葉っぱがハウチワカエデと似ていますが、 小さめであることに由ります。
関わりが深い生き物
花にはいろいろなカミキリムシがやって来ます。 新芽が芽吹く頃、 モミジニタイケアブラムシが活動を始めます。
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