コケスギランは日本での分布が少ないマイナーな植物。 多くの人にとって、 一生その名前を耳にしないまま過ごす存在かもしれません。 しかし、 じつはある分野で重宝されています。
それは考古学。 現在の日本におけるコケスギランの分布は、 標高およそ1800~2400mの亜高山帯に限られています。 ところが、 より低い地点にある、 1万年以上前の最終氷期の多くの地層からコケスギランの化石が見つかっています。 これにより、 当時の気候が今より涼しかったことや、 明るい草地が多数広がっていたことがわかります。
ちなみに化石としてよく出土するのは、 上写真のような植物体そのものではなく、 直径0.5mmほどの大胞子や、 0.03mmほどの小胞子です。
コケスギラン
コケでもスギでもランでもない!
