イワガネソウ

圧倒的存在感を放つシダ

  • 暖かい地域の湿った斜面に多い。
    光沢のある深緑色の大きな葉が目立つ。
    写真 / 2021.9.6 静岡県河津町 S.Ikeda

  • 根茎は短くはって時に群生する。
    写真 / 2021.8.11 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉の表面。
    革のように厚い。
    フチに細かい鋸歯がある。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 葉裏。
    葉脈は網目を作る。
    脈先は鋸歯に入らない。
    胞子のう群は脈上で、 包膜(ほうまく)はない。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 新芽。
    白っぽい鱗片が多い。
    後にほとんどが抜け落ちる。
    写真 / 2023.5.8 千葉県成田市 S.Ikeda

  • 切れ込み3つの幼体。
    写真 / 2022.6.18 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 切れ込みが無い幼体。
    写真 / 2022.6.18 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    それぞれの先がなだらかに伸びる。
    写真 / S.Ikeda

特徴

低地の林内でよく見られる巨大なシダの1つ。 葉は濃い緑色で、 切れ込み方はシダというよりは単子葉類っぽいところがあります。 名前のイワガネは岩のすき間からよく生えている的な意味がありますが、 地上から生えていることが多いです。
 
葉の長さ : 1mになる
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 林内斜面など
分布 : 北海道~九州, 屋久島, 沖縄島

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た仲間との見分け方

イワガネゼンマイがよく似ています。

イワガネゼンマイは①羽片先が急に細くなり、 ②葉脈は網目を作らず、 ③葉脈の先は鋸歯に入ります。 このほかにも、 イワガネソウとくらべると葉色は薄めで、 羽片の数は多めで、 胞子のう群はフチから離れたところまでつけることが多いです。
 
●イヌイワガネソウはイワガネゼンマイとイワガネソウの雑種で、 両者の特徴を持っています。 典型的なものは羽片先は急に細くなり、 葉脈は網目を作り、 葉脈の先は鋸歯に入ります。