イワガネゼンマイ

山菜のゼンマイとは無関係

  • 林内の谷沿いに多い。
    写真 / 2023.5.14 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 根茎は短くはって大きな葉を垂らす。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 羽片の先が急に細くなる。
    写真 / 2023.5.14 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉裏はふつう無毛。
    葉脈は網目を作らない。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉脈はそれぞれ鋸歯に入る。
    フチには達しない。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 胞子のう群は脈上につく。
    包膜はない。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    茶色い鱗片がわずかにある。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 葉軸。
    つるつる。
    写真 / 2023.5.6 千葉県南房総市 S.Ikeda

  • 新芽はゼンマイに似ているが綿毛がない。
    写真 / 2022.4.20 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉が幼虫に食べられている。
    写真 / 2023.7.11 東京都奥多摩町 S.Ikeda

  • マダラツマキリヨトウの幼虫。
    このほかにもワラビヒメワラビ、 イワデンダ、 イノデヤブソテツなどなど色々なシダを食べるシダのスペシャリスト。

    写真 / 2023.7.11 東京都奥多摩町 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    下の羽片はいくつかに分かれる。
    写真 / S.Ikeda

特徴

山地の特に谷沿いに生える大きめのシダです。 葉は深緑色で、 羽片先が急に細くなること、 葉脈は網目を作らないことなどが特徴です。 ゼンマイという名がついていますが、 山菜で有名なゼンマイとは分類が大きく異なります。
 
大きさ : 80cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 林内斜面など
分布 : 北海道~九州, 屋久島, 小笠原

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た仲間との見分け方

イワガネソウがよく似ています。

イワガネソウは①羽片先がなだらかに細くなり、 ②葉脈は網目を作り、 ③葉脈の先はふつう鋸歯に入りません。 このほかにも、 イワガネゼンマイとくらべると葉色は濃くて、 羽片の数は少なめで、 胞子のう群はフチ近くまで長くつけることが多いです。
 
●イヌイワガネソウはイワガネゼンマイとイワガネソウの雑種で、 両者の特徴を持っています。 典型的なものは羽片先は急に細くなり、 葉脈は網目を作り、 葉脈の先は鋸歯に入ります。