ツユクサ

夏の朝露がよく似合う

  • 目の覚めるような青い花が夏の朝を感じさせる。
    写真 / 2022.7.21 茨城県つくば市 htanaka

  • 花びら(内花被)は3枚、 2枚は青くて大きく、 下の1枚は白く披針形で先がとがる。
    がく(外花被)も目だたないが3枚ある。
    雄しべ6本のうち、 2本は雌しべの花柱とともに長く伸びる。
    写真 / 2022.7.21 茨城県つくば市 htanaka

  • 6本の雄しべのうち3本は短い仮雄しべ(花粉は少しで不稔)で、 中間の長さの1本(不完全雄しべ)とともに黄色の葯と褐色の斑点が目立つ。
    写真 / 2022.7.21 茨城県つくば市 htanaka

  • 花序は全体が苞に包まれて、 普通1個ずつ突き出て咲く。
    写真 / 2022.7.21 茨城県つくば市 htanaka

  • 2つにたたまれたような苞の中には花序が2つあって、 それぞれの花序は花を1~4個つける。
    写真 / 2022.7.21 茨城県つくば市 htanaka

  • 茎をよく分枝して広がり、 田んぼの畔や畑で繁茂する
    写真 / 2022.7.21 茨城県つくば市 htanaka

  • 雨上がりの散歩で透明のツユクサの花があった。 雨で色が抜けるのか? 周辺には青い花もあった。
    写真 / 2022.7.26 茨城県つくば市 htanaka

特徴

ツユクサ(露草)は、 青い花で衣服に色をつけたことから、 古くはツキクサ(着き草)と呼ばれ、 万葉集にも出てきます。 また、 アオバナ、 ウツシバナ、 ボウシバナなど多くの別名があり、 古くから親しまれてきた夏の花です。
花びらの青い色素は水で流され消えるので、 友禅染などの下絵を描くのに使われました。 今でも花が大きな品種オオボウシバナが栽培され、 この花びらの色を絞って青紙にしみこませて保存し、 下絵描きに使っています。
  
タイプ : ツユクサ科の一年草
大きさ : 高さ 20-50cm 花の径8~10mm
花の時期 : 7-9月
生育場所 : 道端、 畑
分布 : 北海道~琉球 アジア北東部

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

体験・遊び

ツユクサの花は早朝から咲いて昼前にはしぼんでしまいます。 夏の朝、 早起きをしてツユクサの花を集め、 色水遊びをしてみましょう。 紙に花を置いて直接指でこすったり、 叩いたりして色を移すこともできます。

執筆協力 : 田中ひとみ