タマシケシダ (雑種)

シケシダとフモトシケシダの雑種

  • 明るい林床の湿った場所に群生。
    以降のスライドは全て同一個体。
    写真 / 2022.6.25 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 胞子葉は高く立つ。
    写真 / 2022.6.25 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 栄養葉は地に伏せる。
    写真 / 2022.6.25 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 胞子葉の裏。 葉軸は毛が少ない。
    写真 / 2022.6.25 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 胞子のう群を保護する包膜はほぼ無毛。
    包膜のフチは広がらず巻く。
    写真 / 2022.6.25 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 時間が経った胞子のう群。
    弾ける様子がほとんど見当たらない。
    写真 / 2022.6.25 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 包膜を意図的にめくったもの。
    胞子のうはほとんど正常に発達していない。
    写真 / 2022.6.25 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉柄基部には鱗片が少しある。
    葉柄は緑色~やや褐色。
    写真 / 2022.6.27 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 胞子葉(↑)と栄養葉(↓)
    写真 / S.Ikeda

特徴

シケシダフモトシケシダの雑種と推定されているシダです。 林縁付近に群生している光景が見られることが多いです。 雑種はどちらの親の形質をどの部位に強く残しているか、 個体によって異なってきます。 和名のタマは東京の多摩に由来します。
 
※掲示している個体について、 最下羽片は特別長くないですが、 ①胞子のうは委縮して胞子は不完全、 ②包膜はほぼ無毛でほとんどが内側に大きく巻き込む、 ③羽片の先はよく尖る、 ④葉は二形性を示す、 などの特徴から本雑種と推定しています。
 
大きさ : 30cmほど
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生育場所 : 低地の湿った場所
分布 : 本州~九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​