21世紀の森と広場

ミズタマソウ

水玉のような果実はひっつき虫!

  • 花は小さいのであまり目立たない。
    写真 / S.Ikeda

  • 白い花弁は2つあって先が2裂する。
    写真 / S.Ikeda

  • 子房には鎌状に曲がった毛が多い。 果実はこの曲がった毛が他の動物や衣服につくことで遠くに運ばれる動物散布の様式をとる。
    写真 / S.Ikeda

  • 秋に残った果実。 3-4mmと小さい。
    写真 / S.Ikeda

  • 葉は対生し、 卵形で先がなだらかに伸びる。
    フチには低い鋸歯がある。
    写真 / S.Ikeda

  • 葉身の基部は丸い。
    (似たウシタキソウは凹む(心形))
    写真 / S.Ikeda

  • 葉裏の拡大。
    写真 / S.Ikeda

  • 茎の拡大。
    写真 / S.Ikeda

特徴

ミズタマソウ(水玉草)の和名は果実に鎌状に曲がった毛が多く、 これが露に濡れることで水玉のように輝くことに由来しています。 曲がった毛は他の動物につくことで遠くに運ばれることを可能とします。 このような運び方をする果実は俗に「ひっつき虫」といいます。
 
ひっつき虫といわれる果実をつける植物は他にチヂミザサ、 ヌスビトハギ、 キンミズヒキ、 イノコズチ、 ハエドクソウ、 センダングサ類、 オオオナモミなどがあります。
 
タイプ : アカバナ科の多年草
大きさ : 高さ 20-60cm 花の径3~4mm
花の時期 : 7-9月
生育場所 : 湿った林内や林縁
分布 : 北海道~九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

執筆協力 : 田中ひとみ

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