21世紀の森と広場

ミズヒキ

紅白の花が祝儀袋に用いられるヒモに例えられた!

  • 地味になりがちだが面白い特徴が多い。
    葉(右下)の表面にはしばしば斑が入る。
    写真 / S.Ikeda

  • 小さな花を咲かせるので目立たない。
    総状花序に咲かせる。
    写真 / S.Ikeda

  • 花を拡大。 花弁のように見えるのは蕚。
    上は紅色で下は白色と紅白が分かれている。
    これが水引に例えられた。
    写真 / S.Ikeda

  • さらに拡大。
    たまにある白花品種はギンミズヒキという。
    (キンミズヒキはバラ科で全くの別種)
    写真 / S.Ikeda

  • 蕾はバナナのような形。
    花が終わった後も再度このように包む。
    先に伸びているものは花柱。
    写真 / S.Ikeda

  • 葉は互生し、 楕円形で両面に毛が生える。
    この葉のシワの感じから見分けるのは容易。
    同じ場所に多いイノコズチの葉は対生。
    写真 / S.Ikeda

  • 葉裏。 短毛が前面にある。
    写真 / S.Ikeda

  • 茎にはタデ科らしい葉鞘がある。
    写真 / S.Ikeda

  • 葉の表面にはしばしば斑が入る。
    この理由は現在も不明とされる。
    写真 / S.Ikeda

  • ジグザグに茎が連なっている。
    写真 / S.Ikeda

特徴

低地の林縁などにごく普通に見られる夏の花です。 花の上側が赤くて下側が白い姿が、 祝儀袋などに用いられる紅白のヒモ(水引)に例えられました。 葉は広めの楕円形で比較的地味ですが、 表面にしばしば大きな八の字状の斑が付くという特徴があります。
 
タイプ : タデ科の多年草
大きさ : 高さ 50-80cm、 花の長さ約2.5mm
花の時期 : 8-10月
生育場所 : 路傍の林縁や林内
分布 : 北海道~琉球

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

体験・遊び

茎を曲げて裏から花をのぞいてみよう!
 
花を上から見てみると赤色に見えます。 ところが、 下から見ると真っ白です。
花の上半分が赤で、 下半分が白いことからこのように色の違いが見られます。

  • 上から見ると紅色だけど…

  • 下から見ると真っ白!

執筆協力 : 田中ひとみ

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