クサウラベニタケ

名人泣かせの毒きのこ

  • 傘と傘の重なったところは胞子がつもってピンク色になっている。
    写真 / 2022.9.4 長野県飯綱町 大作晃一

  • 傘の表面は平滑。
    写真 / 2022.9.2 長野県飯綱町 大作晃一

  • 傘は乾くと白っぽくなってつやつやになる。
    写真 / 2004.10.16 千葉県栄町 大作晃一

  • ひだは胞子が成熟するとピンク色になる。
    写真 / 2022.9.2 長野県飯綱町 大作晃一

  • 柄の下部は少しだけ太まる。 表面は粉状。
    写真 / 2022.9.2 長野県飯綱町 大作晃一

特徴

ウラベニホテイシメジハタケシメジといった食用きのことまちがえて食べて、 中毒をおこすことがよくあります。 きのこ狩り名人にうかがうと、 クサウラベニタケを食べてしまい、 ひどい目にあったという話をよく聞きます。
胞子が成熟してくると、 ひだはピンク色をおびるのが特徴です。
 
大きさ : 傘の直径は3~8cm
生える時期 : 夏~秋
生える場所 : コナラ、 クヌギ、 スダジイなどの広葉樹の近く

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

おもしろトピック

「色鮮やかなきのこは毒きのこ、 地味なきのこは食べられる」などと言われることもあるが、 きのこの色と毒の関連性は全くありません。

きのこの注意点

食用きのこの種類がわかるようになるには、 正しい知識と十分な経験が必要です。 確実にわからないきのこは食べないでください。 中毒して死ぬこともあります。

見られる散歩道

執筆協力 : 大作晃一