ジャゴケ

まさにヘビ皮のようなコケ!

  • 湿った土上によく生える。
    オスとメスの株がある。
    写真 / 2021.5.26 東京都八王子市 S.Ikeda

  • メスの株は春になるとキノコのような雌器托(しきたく)がビョーンと伸びて胞子を飛ばす。
    写真 / 2021.3.24 埼玉県寄居町 S.Ikeda

  • オスの株は円盤のような雄器托(ゆうきたく)をつける。 表面にある小さな穴から精子を飛ばす。
    写真 / 2022.5.3 東京都八王子市 S.Ikeda

  • 葉状体(ようじょうたい)の表側。
    ヘビ皮みたい?
    写真 / S.Ikeda

  • 葉状体(ようじょうたい)の裏側。
    糸のような仮根がある。
    写真 / S.Ikeda

  • 表側の拡大。 これをカッコいいと思うか、 気持ち悪いと思うか、 あなたはどっち?
    写真 / S.Ikeda

特徴

日陰の湿った土上ならいたるところに生えている大きなコケ。 漢字で蛇苔と書くように、 ヘビ皮のような姿が特徴です。 もむとドクダミやマツタケのような香りがします。
 
※近年になって日本のジャゴケをいくつかの種に分ける考えもでてきています。
 
大きさ : 3~15cm、 幅1~2cm
観察の時期 : 一年中(春がおすすめ)
生える場所 : 湿った土上
分布 : 北海道~琉球

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

食用になる!?

じつはこのコケ、 食用になります。 殺菌してねったものをハンバーガーにして食べるのが愛好家では流行っているのだとか。 コケは英語でモス(moss)なので、 その名も「モスバーガー」!!(笑)

似た仲間との見分け方

ヒメジャゴケは幅が2~3mmほどと小さい。 寒い地域では秋にフチにクローン(無性芽)をたくさんつける。

  • 左はヒメジャゴケ、 右はジャゴケ
    写真 / S.Ikeda