ウスゲミヤマシケシダ

ドロドロの粘液を観察しよう!

  • 山地の沢沿いなどに生える。
    写真 / 2022.9.27 岩手県西和賀町 S.Ikeda

  • 1つの切れ込み(羽片)の様子。
    写真 / 2022.9.27 岩手県西和賀町 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群は楕円形。
    写真 / 2022.9.27 岩手県西和賀町 S.Ikeda

  • 葉柄基部には粘液が多く、 ドロドロしている。
    写真 / 2022.9.27 岩手県西和賀町 S.Ikeda

  • 葉柄をめくったもの。
    粘液が目立つ。
    写真 / 2022.9.27 岩手県西和賀町 S.Ikeda

  • 葉軸や葉柄には鱗片がまばらにあるか、 時にない。 この点は株によって変異があるように思える。
    写真 / 2022.9.27 岩手県西和賀町 S.Ikeda

  • ほとんど鱗片のないタイプ。
    写真 / 2022.9.27 岩手県西和賀町 S.Ikeda

  • 下ほど切れ込みは短くなっていく。
    写真 / S.Ikeda

特徴

細長い葉形が特徴のシケシダの仲間です。 葉柄基部にある粘液が大きな特徴です。 薄毛(うすげ)とありますが、 毛の量は株によってやや異なってきます。
 
大きさ : およそ50cmくらい
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の林縁
分布 : 日本(北海道, 本州)

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

3つの変種

ウスゲミヤマシケシダは以下の種類と変種(へんしゅ : 亜種ほどではないけど同種とするには違いがあるもの)の関係があります。 ミヤマシケシダが基準変種です。
 
ミヤマシケシダ・・・ウスゲミヤマシケシダよりも小型で、 葉柄は細めで基部が粘液に覆われません。 深山の林内に多いです。
 
ハクモウイノデ・・・葉柄に白い毛や鱗片がびっしりつきます。 葉柄の基部は粘液に覆われません。 低山に多いです。