ジュウニヒトエ

十二単をまとう貴婦人

  • 淡紫白色~白色の花が5-10段になって咲く。 花は花穂の軸の周りに輪生し、 下から上へと咲いていく。
    写真 / 2022.4.25 千葉県加曽利貝塚 MasakoT

  • 茎は数本が束生し、 花時に直立または斜上し、 大きな株になることもある。
    写真 / 2022.4.7 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 全体に白い長毛が密生する。
    写真 / 2022.4.7 茨城県筑波実験植物園 htanaka

特徴

花が重なって何段にもつく様子を平安時代の女性の正装に見立てて十二単(ジュウニヒトエ)の名がつきました。 キランソウとの間に自然交雑種ジュウニキランソウがありますが、 濃い紫色の花が咲く常緑の園芸種セイヨウジュウニヒトエが各地で野生化しており、 これとの交雑種も報告されています。
 
タイプ : シソ科キランソウ属の多年草
大きさ : 高さ 10-25cm、 花の長さ約1cm
花の時期 : 4-5月
生育場所 : 丘陵地の林縁、 草原 やや乾いた場所
分布 : 本州、 四国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

執筆協力 : 田中ひとみ