21世紀の森と広場
ジロボウエンゴサク
花で遊び、 地下茎を薬にした春の野草
特徴
春先の明るい環境で咲き、 夏には地上部を枯らして翌春まで地中の地下茎で休眠するスプリング・エフェメラルの一種です。 早春の植物のうち、 スミレを「太郎坊」、 本種を「次郎坊」と呼んで、 花をからませ引っ張って遊んだこと、 地下茎の生薬名「延胡索」と合わせて、 次郎坊延胡索(ジロボウエンゴサク)と名がつきました。 近縁種に淡青色の花が咲くヤマエンゴサクがあります。
タイプ : ケシ科キケマン属の多年草
大きさ : 高さ 10-20cm、 花の長さ 1.2-2.2cm
花の時期 : 4-5月
生育場所 : 低地~山地の林内、 草地
分布 : 本州(関東以西)・四国・九州 台湾・中国
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
見られる散歩道
執筆協力 : 田中ひとみ