21世紀の森と広場

ヤエムグラ

輪になった葉は本物が2枚だけ。

  • 花びらは4個で薄い黄緑色。
    写真 / 大作晃一

  • 茎は長く伸びる。
    写真 / 大作晃一

  • 花は4個のおしべと2つに分かれためしべがある。
    写真 / 大作晃一

  • 実は2個ずつつき、 とげがある。
    写真 / 大作晃一

  • ひっつき虫になって衣類についた。
    写真 / 大作晃一

  • 葉は8枚が輪になってはえる。 本物の葉は2枚だけでほかは托葉というものが葉と同じ形になった。
    写真 / 大作晃一

  • 葉は曲がったとげがある。
    写真 / 大作晃一

  • 茎は下向きの曲がったとげがある。
    写真 / 大作晃一

特徴

とげのある茎がつる状に伸びてやぶを作ります。 秋には枯れて姿を消します。 実はひっつき虫です。
 
ヤエムグラ属は日本で21種知られていますが、 ヤエムグラのようにとげをもつ種は少数派です。 平地ではヨツバムグラヒメヨツバムグラもよく見かけます。
 
タイプ : 1年草〜2年草
大きさ : 茎の長さは20~90cm
花の時期 : 春~初夏
生える場所 : 道ばた、 空き地
分布 : (北海道)本州、 四国、 九州、 琉球

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

古文の八重葎は別の意味

百人一首に「八重葎(やえむぐら)茂れる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり」という句があります。 この八重葎(やえむぐら)は、 「幾重にも生えている雑草(=むぐら)」を指していると言われています。

執筆協力 : 大作晃一

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