クロノキシノブ

漆黒色がしゃれているぜ!

  • 山地の石垣などに生える。
    低地でも見られることがある。
    写真 / 2023.9.7 静岡県小山町 S.Ikeda

  • コンクリート壁に根茎を長くはう。
    ハマキゴケやハリガネゴケが周りを覆う。
    写真 / 2023.9.7 静岡県小山町 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    細長くてナガオノキシノブに似る。
    写真 / 2023.9.7 静岡県小山町 S.Ikeda

  • 葉の表面。
    濃い緑色で厚い。
    写真 / 2023.9.7 静岡県小山町 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群はフチと脈の中間につく。
    若い胞子のう群は円形鱗片に覆われる。
    写真 / 2023.9.7 静岡県小山町 S.Ikeda

  • 葉裏。
    矢印のように水滴形の鱗片がつく。
    写真 / 2023.9.7 静岡県小山町 S.Ikeda

  • 葉柄ははっきりしていてふつう黒い。
    根茎は2mm以上と太くて長くはう。
    写真 / 2023.9.7 静岡県小山町 S.Ikeda

  • 1つの根茎つき標本。
    葉のつく間隔は広め。
    写真 / S.Ikeda

  • 根茎の鱗片。
    フチに不規則に小さな突起がある。
    黒くて先が長く細い。
    写真 / S.Ikeda

  • 葉裏の脈周辺の鱗片。
    フチにいくつも顕著な突起がある。
    先は伸びる傾向がある。
    写真 / S.Ikeda

  • 胞子のう群を覆う円形の鱗片。
    フチは波状で突起は目立たない。
    写真 / S.Ikeda

特徴

山地に生え、 岩などから葉を垂らすノキシノブの仲間のシダ。 この仲間の中では、 葉柄がふつう黒っぽくて長く、 根茎を長めにはうことがわかりやすい違いです。 珍しいシダというわけではなく、 各地でよく見られます。
 
葉の長さ : 7~24cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の石垣など
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 屋久島

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

2018年に新種記載!

本種は遠い昔にノキシノブナガオノキシノブの雑種起源で生まれたと考えられています。
かつてノキシノブに含められていましたが、 遺伝子を用いた分類の結果、 2018年にフジノキシノブとともに新種に分けられました。