フジノキシノブ

2018(ねん)新種(しんしゅ)分け(わけ)られたノキシノブ

  • (てい)(やま)生え(はえ)都市(とし)公園(こうえん)でも()られる。
    写真(しゃしん) / 2021.3.6 千葉(ちば)(けん)松戸(まつど)() S.Ikeda

  • 根茎(こんけい)短く(みじかく)はって()多く(おおく)出す(だす)
    ()(はば)広め(ひろめ)で、 (しつ)薄め(うすめ)
    写真(しゃしん) / 2022.4.6 千葉(ちば)(けん)松戸(まつど)() S.Ikeda

  • よく群生(ぐんせい)して生える(はえる)。 これは()殖(じしょく)という繁殖(はんしょく)方法(ほうほう)による。
    ()寄生(きせい)しているわけではない。
    写真(しゃしん) / 2022.4.6 千葉(ちば)(けん)松戸(まつど)() S.Ikeda

  • ()(うら)
    大きな(おおきな)丸い(まるい)胞子(ほうし)のう(ぐん)を2(れつ)につける。
    写真(しゃしん) / 2022.4.6 千葉(ちば)(けん)松戸(まつど)() S.Ikeda

  • 1つの根茎(こんけい)つき標本(ひょうほん)
    ごく短い(みじかい)根茎(こんけい)()すき間(すきま)なくつけ、 扇形(せんけい)広げる(ひろげる)
    写真(しゃしん) / S.Ikeda

  • 根茎(こんけい)鱗片(りんぺん)
    フチに不規則(ふきそく)突起(とっき)がある。
    (ひだり)短い(みじかい)もの、 (みぎ)特に(とくに)長い(ながい)もの。
    写真(しゃしん) / S.Ikeda

  • ()(うら)(みゃく)周辺(しゅうへん)鱗片(りんぺん)
    フチにいくつも顕著(けんちょ)突起(とっき)がある。 ノキシノブ突起(とっき)目立た(めだた)ない。
    写真(しゃしん) / S.Ikeda

  • 胞子(ほうし)のう(ぐん)覆う(おおう)円形(えんけい)鱗片(りんぺん)
    フチは波状(はじょう)
    写真(しゃしん) / S.Ikeda

  • 1つの胞子(ほうし)のうを壊し(こわし)たもの。
    胞子(ほうし)大き(おおき)さや(かたち)正常(せいじょう)。 ノキシノブ(るい)雑種(ざっしゅ)多い(おおい)とされる。
    写真(しゃしん) / S.Ikeda

特徴(とくちょう)

()(みき)などから()垂らす(たらす)ノキシノブ仲間(なかま)のシダ。 ノキシノブによく()ていますが、 (ほん)(しゅ)(ほう)根茎(こんけい)がより短く(みじかく)()がやわらかく、 ()(はば)広め(ひろめ)になるなどの違い(ちがい)があります。 関東(かんとう)から東海(とうかい)にかけて多く(おおく)分布(ぶんぷ)するといわれています。
 
()(なが)さ : 9~20cm
観察(かんさつ)時期(じき) : 一年中(いちねんじゅう)(常緑(じょうりょく)(せい))
生える(はえる)場所(ばしょ) : (てい)(やま)石垣(いしがき)樹幹(じゅかん)など
分布(ぶんぷ) : 日本(にっぽん)(本州(ほんしゅう), 四国(しこく))

正確(せいかく)(しゅ)判定(はんてい)は、 形態(けいたい)細部(さいぶ)まで見る(みる)必要(ひつよう)があります。 ​

2018(ねん)新種(しんしゅ)記載(きさい)

(ほん)(たね)はこれまでノキシノブ含め(ふくめ)られていましたが、 遺伝子(いでんし)用い(もちい)分類(ぶんるい)(さい)検討(けんとう)結果(けっか)、 2018(ねん)クロノキシノブとともに新種(しんしゅ)分け(わけ)られました。
 
ノキシノブとツクシノキシノブの雑種(ざっしゅ)起源(きげん)古く(ふるく)生まれ(うまれ)たと考え(かんがえ)られています。
 
人里(ひとざと)でもよく()られるので、 これまでノキシノブと思っ(おもっ)ていたものがフジノキシノブだった!なんてことがあるかも?

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : フジノキシノブを新種(しんしゅ)記載(きさい)された藤原(ふじわら)泰央(やすお)先生(せんせい)に、 (ほん)ページに用い(もちい)写真(しゃしん)標本(ひょうほん)直接(ちょくせつ)確認(かくにん)いただきました。