21世紀の森と広場

ヘラオオバコ

冬は葉をバラの花のように伸ばす。

  • 花穂を高く伸ばして、 風を受けて、 花粉を遠くに飛ばしやすくしている。
    写真 / I. Watanabe

  • 白く伸びだしているのは、 雄蕊。 風で花粉を飛ばして、 雌しべを受粉させる。
    写真 / I. Watanabe

  • 花は穂の下から咲きあがる。 下の方にはすでにタネが形成されている。
    写真 / I. Watanabe

  • 冬は、 濃い緑色の葉を地面にぺったりと這わせて、 四方に伸ばす。 冬の間も太陽光を浴びて、 栄養を蓄える。
    写真 / I. Watanabe

  • 葉は細長いへら状で、 長い毛があり、 水平から斜め上に放射状に伸ばす
    写真 / I. Watanabe

  • 葉の裏も、 長い毛をたくさんつけて、 葉脈が太く出っ張る。
    写真 / I. Watanabe

特徴

野原で一面、 白い綿棒のような花を咲かせて、 風に穂をなびかせている。
  
タイプ : 多年草
大きさ : 高さは30~70cm 
花の時期 : 春~夏
生える場所 : 畑地、 道端
分布 : 日本全土

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

注意点

環境省指定の要注意外来生物類型2に指定されています。 ヘラオオバコはヨーロッパでハーブとして食用や薬用に利用され、 家畜用飼料としても栽培されているそうです。 ペットのニワトリ・ウサギ・ハムスターなどの餌として活用するのも良いアイデアです。

執筆協力 : 渡邉勲

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