チチブホラゴケ

偽脈がないところをチェック!

  • 深山の薄暗い岩場に生える。
    写真 / 2026.7 埼玉県 S.Ikeda

  • 根茎を長くはって葉を密に出す。
    アオホラゴケより濃い緑色のことが多い。
    右下にはヒメイワトラノオが混生。
    写真 / 2026.7 埼玉県 S.Ikeda

  • 葉先。
    あまり長くならない。
    写真 / 2026.7 埼玉県 S.Ikeda

  • 羽片。
    葉軸に45~70度傾いてつき、 フチに鋸歯はない。
    いくつかの胞子のう群が先向きについている。
    葉軸には広い翼がある。
    写真 / 2026.7 埼玉県 S.Ikeda

  • 1つの胞子のう群。
    写真 / 2026.7 埼玉県 S.Ikeda

  • 包膜は先が半円状で少し反る。 下半分が逆三角形。
    中から胞子のうをつけた胞子のう床が伸びる。
    胞子のう床は包膜より長い。
    写真 / 2026.7 埼玉県 S.Ikeda

  • 根茎。
    茶色の毛がびっしりつく。
    コケシノブ属は毛が抜け落ちやすい。
    写真 / 2026.7 埼玉県 S.Ikeda

  • 葉裏下部。
    翼があるのは葉柄最上部から上側。
    写真 / 2026.7 埼玉県 S.Ikeda

  • 光を透かした葉裏。
    葉に偽脈(ぎみゃく)がない。
    アオホラゴケは偽脈がある。
    写真 / 2026.7 埼玉県 S.Ikeda

  • 1つの胞子のうを壊したもの。
    葉緑体を含む正常な胞子はいくつかあるが、 不完全な胞子の方が多い。 これは本種が3倍体であり、 減数分裂がうまくできないため。
    写真 / S.Ikeda

特徴

埼玉県西部の秩父に由来する小さなコケシノブ科のシダ。 近縁種のアオホラゴケと似ていますが、 より見かけるのはまれで、 葉は一回りほど小さく、 表面に偽脈がありません。 包膜が逆三角形のコップ状なところや、 根茎に短毛がびっしりつくのはアオホラゴケと同じです。
 
葉の長さ : 1~7cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 深山の薄暗く湿った岩場
分布 : 本州(東北南部以西)、 四国、 九州、 朝鮮、 中国、 南アジア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。

埼玉県のシダ

チチブホラゴケは、 日本シダの会が都道府県ごとにゆかりのあるシダを1種ずつ定める「郷土のシダ」で、 埼玉のシダに選ばれています。
 
国内では埼玉県秩父市で最初に発見され、 和名にもその名前がついているのが選定の由来となっています。 …ですが、 その小ささや深山に自生、 近縁種とよく似ているという関係上から発見難易度が高く、 県民への紹介が難しいところはネックになりそうです。

似た仲間との見分け方

同じアオホラゴケ属のアオホラゴケがよく似ているほか、 コケシノブ属のホソバコケシノブが混生して紛らわしいことがあります。
 
●アオホラゴケは①葉がより明るい緑色で大きいことが多く、 ②葉に偽脈があり、 ③包膜のフチがあまり反転せず、 ④個体数は圧倒的にこちらの方が多いです。
ホソバコケシノブ(もしくはヒメコケシノブ)は①葉のツヤがよりはっきりあり、 ②包膜が円形に近い二枚貝状で、 ③根茎につく毛が早めに抜け落ちます。

  • アオホラゴケとの比較。
    アオホラゴケには本物の葉脈に見える偽脈が多くあるが、 チチブホラゴケには全くない。
    葉を光に透かしてチェックしよう。
    写真 / S.Ikeda

Language Settings

Select display language

Select audio language

Notes:
Some walking routes may also offer voice guides in other languages.
If a voice guide is not available in your selected language, it will be provided in Japanese or English.