折りたたまれた葉を開いてみようとすると、 子育てを邪魔されたと思ったクモが出てきて、 刺すことがあります。 このクモはカバキコマチグモと言い、 猛毒を持っているので、 絶対に葉を開かないようにしましょう。
特徴
古くから尾花と呼ばれた秋の七草のひとつです。 かつては茅(かや)として屋根の材料や家畜の餌に利用され、 ススキ草原は茅場と呼ばれました。 人の暮らしを助けた一面のススキ草原は、 日本の里山を代表する秋の風景でした。
タイプ : 多年草
大きさ : 高さは100~200cm
花の時期 : 8月~10月
生える場所 : 平地、 山地、 陽地に普通
分布 : 日本全土、 朝鮮半島、 中国
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
カバキコマチグモに注意
ススキの根元を観察しよう
夏~秋に、 ピンクの花が見られることがあります。 これはナンバンギセルの花ですが、 葉はありません。 自分で栄養をつくらず、 イネ科植物の根に寄生して生きています。 運がよければ、 ススキの根元で見つけることができます。
注意点
葉で手を切らないよう注意が必要です。
執筆協力 : 田中ひとみ、 渡邉勲