ヨモギには様々な薬効があり、 女性特有の体の不調にも効用があることから、 女性の出産や健康を守るとされるギリシャ神話の女神アルテミスにちなんで、 ヨモギ属の属名 がArtemisiaになったといいます。 薬草風呂、 化粧品にも使用され、 ヨモギを煎じた蒸気を浴びる韓国発祥の「よもぎ蒸し」は女性に人気だそうです。
特徴
草餅などのお菓子、 お茶、 民間薬など古くから重宝に利用されてきた野草です。 葉の裏の白い綿毛を集めたものが、 お灸でつかう「もぐさ」になります。 緑化植物としても利用されますが、 秋に大量の花粉が風に舞うので花粉症の原因にもなります。
タイプ : キク科ヨモギ属の多年草
大きさ : 高さ60~120cm
花の時期 : 9~10月
生える場所 : 山野、 荒地、 道端
分布 : 本州~九州・小笠原諸島 朝鮮半島
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
女性の心強い味方
百人一首に詠まれたヨモギ
「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを」(51番 作 : 藤原実方朝臣)
「さしも草」は「指燃草」と書き、 ヨモギのことです。
体験・遊び
春先に柔らかいヨモギの新芽を摘んで草餅やヨモギ団子を作ってみましょう。
洗ったヨモギを塩か重曹を少量いれたお湯でゆでて、 水を絞ってきざんだものを冷凍しておくと、 一年中利用できます。
白玉粉を使ったヨモギ白玉なら、 とっても簡単にできます。
以下、 作り方。 白玉粉と水の量をあらかじめ計ってからはじめます。
見られる散歩道
執筆協力 : 渡邉勲、 田中ひとみ