本種は伝説の鳥「鳳凰(ほうおう)」の尾羽に例えられたチャセンシダ科のホウビシダっぽさがあり、 それよりも小さめなことからヒメホウビシダと名付けられました。
実際のところは分類的に大きく異なっていて、 メシダ科メシダ属(ヤマイヌワラビやヘビノネゴザなどあり)に含まれます。
ヒメホウビシダ
紫色を帯びた鳳凰の尾羽
特徴
日本では屋久島と、 近年になって和歌山県でも見つかったシダ。 湿った斜面から紫色を帯びた葉を多く垂らします。 その姿は美しい鳥の尾羽のようです。 葉裏には、 カマ状に曲がった小さめの胞子のう群をつけます。
葉の長さ : 20~40cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の湿った斜面
分布 : 本州(和歌山のみ)、屋久島、台湾、中国、南アジア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
