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筑波実験植物園
モジャモジャのヤマイタチシダ
林床や岩場に生える。 写真 / S.Ikeda
根茎を短く斜上させて葉を出す。 写真 / S.Ikeda
羽片。 表面はくすんだ緑色。 葉幅は広めなことが多いが、 細めでイワイタチシダと酷似しているものもある。 写真 / S.Ikeda
最下羽片では葉軸に接する下の小羽片が一番長い。 合わせて八の字に見える。 写真 / S.Ikeda
小羽片。 フチは裏側に巻く。 先のフチの鋸歯は不明瞭。 写真 / S.Ikeda
葉裏。 胞子のう群は円形で大きめ。 包膜はCの形で、 フチに突起がない。 写真 / S.Ikeda
葉柄。 黒く細い鱗片が多く、 開き具合は個体差がある。 基部の鱗片はイワイタチシダより長い傾向がある。 写真 / S.Ikeda
葉軸。 鱗片は反り返るように大きく開く。 イワイタチシダによく似た特徴。 写真 / S.Ikeda
胞子のう1つを壊したもの。 イヌイワイタチシダは無融合生殖という繁殖方法をとっていて胞子数は32個で、 これはヤマイタチシダと同じ。 イワイタチシダは有性生殖で2倍の64個となる。 写真 / S.Ikeda
主に涼しい山地に生えるシダ。 全体的な見た目はヤマイタチシダに似ていることが多いですが、 葉軸の鱗片が大きく開いてモジャモジャしているところはイワイタチシダっぽさがあります。 葉の長さ : 30~90cm 観察の時期 : 一年中(常緑性) 生える場所 : 山地の林床や岩場など 分布 : 北海道(奥尻島)、 本州、 四国、 九州(熊本)、 朝鮮
本種は近年の研究からヤマイタチシダとよく似た遺伝子を持っていることがわかっていて、 ヤマイタチシダの異名(シノニム)であるとする考えがあります。 ただ、 見た目で一応区別ができるため、 現在のところは分けて紹介しています。
受精しないで殖えるシダ
国立科学博物館 筑波実験植物園