コブシほどは大きくならず、 枝を横に広げながら伸びていきます。
シデコブシ
たくさんの花びらがヒラヒラするコブシ
特徴
春、 葉よりも先に、 白や薄ピンクの花をたくさん咲かせます。 コブシとよく似ていますが、 木が小さめで花びらが細く数が多いのが特徴です。
薄ピンク色の美しい花を咲かせる品種が庭や公園によく植えられますが、 自然の中では日本の東海地方のごく一部の湿地にしか生えおらず、 絶滅危惧種になるほど数が減っています。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
Peak Season
Blossom
Leaf
Fruit
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| 見頃 |
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| 花 |
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| 葉 |
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| 実 |
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高さ
低木 (1〜5m)
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花の性別
両性花
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分布本州(東海地方の伊勢湾周辺地域) |
生息地湿地やその周辺 |
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分布本州(東海地方の伊勢湾周辺地域) |
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生息地湿地やその周辺 |
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学名Magnolia stellata |
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樹形
葉
細長い楕円形のような形で縁にギザギザはなく、 葉の先は丸いか、 少しだけへこんでいることがあります。 葉の柄や葉脈の上に毛があります。
花
春、 葉よりも先に花を咲かせます。 色は白〜ピンク色と、 その木によって違いが見られます。 細長い花びらがたくさんあり、 垂れ下がるように開きます。
実
種の入った袋がたくさん集まってくっついたような、 細長くてモコモコした形をしています。 緑色からだんだん赤くなり、 茶色く熟すとそれぞれの袋がパカッと開いて種が出てきます。 種には白い糸がついていてぶら下がります。
幹・枝
幹は白っぽくて凹凸がなく、 滑らかな感じです。 新しい枝には毛が密に生えています。
冬芽・葉痕
枝先についたふわふわの見事な大きな芽は花芽です。 枝先より小さくて、 ふわふわ度が低い芽は葉芽です。 葉痕はゆるいU字型で、 枝の後ろまでぐるりと線(宅葉痕)が一周するのがコブシやモクレンの仲間の特徴です。
人との関わり
庭や庭園に植えられ、 盆栽としても使われています。 ピンク色の濃いものが好まれるようです。
名前の由来
「シデ」は、 はたくさんの花びらが神社のしめ縄などについている「四手」に似ていることからつきました。 花が星のようにも見えるので、 英名は「スターマグノリア」です。 「コブシ」はボコボコした実の形が握りこぶしに似ていることからきています。
その他の情報
シデコブシは日本の固有種で、 愛知県、 岐阜県、 三重県のごく一部の湿地に自生しています。 保護や研究のため、 国指定や市指定の天然記念物となっているところもあります。
そのうちの一つが、 愛知県の渥美半島の先端に近い椛(なぐさ)という地区です。 山すそと水田の間にあり、 地面にはミズゴケが茂る湿地帯の低木林です。 ハンノキ、 アセビなどと一緒に、 シデコブシが点々と自生しています。
また、 三重県北部の田光(たびか)のシデコブシは湧き水のある湿地に自生しており、 その周辺に生えるシラタマホシクサ、 ヘビノボラズなどの希少な植物群落とともに天然記念物に指定されています。
この木に会える場所
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