日本最大の竹。 高さ25mに達することもあります。
モウソウチク
18世紀に日本にやってきた日本最大の竹
特徴
約250年前薩摩藩によって中国から日本に持ち込まれた日本最大の竹です。 稈は太く、 大きく枝を張って育ちます。 にお店に出回っているタケノコの大部分はモウソウチクです。
稈(木の幹に当たる部分)はとても太く、 お皿やコップなど生活の様々な道具を作るのに使われてきました。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
6-10cm。 竹の大きさの割には小さいです。
タケノコの季節が終わった4~5月ころ、 古い葉は黄色くなって落ちて新葉と交代します。 竹の秋、 竹秋、 竹落葉などと呼ばれます。
花
数十年周期で花が咲き枯れるとされていわれています。
幹・枝
節の環が1本です。 これは日本の他の竹と違います。 また節間が比較的短いのも特徴です。
人との関わり
かつては資材としての利用も多く有用でしたが、 利用が激減した現在は放置竹林などと言われ、 邪魔者扱いされています。
名前の由来
漢字で孟宗竹。 中国の故事で、 冬に母のためにタケノコを掘った親孝行な孟宗の逸話に因みます。
その他の情報
・中国原産と言われています。 日本へ入って来たのは、 諸説ありますが、 1700年代半ば、 江戸時代のようです。 琉球貿易で薩摩藩(鹿児島県)に入ったという説が有力です。
・大きな竹林を作り、 たくさんの木があるように見えますが、 じつは根でつながっていて一つの株になります。
見られる場所
執筆協力 : 広畠真知子