シダレヤナギ

中国(ちゅうごく)から伝来(でんらい)平安京(へいあんきょう)にも植え(うえ)られた()

特徴(とくちょう)

しだれる(えだ)細長い(ほそながい)()は、 かぜに靡く(なびく)涼やか(すずやか)で、 平安(へいあん)時代(じだい)から(まち)流れる(ながれる)(かわ)沿い(ぞい)によく植え(うえ)られます。
早春(そうしゅん)芽吹い(めぶい)変化(へんか)していく様子(ようす)美しく(うつくしく)見応え(みごたえ)があります。
芽吹い(めぶい)たあとに飛ぶ(とぶ)白い(しろい)綿毛(わたげ)のついた(たね)柳絮(りゅうじょ)(りゅうじょ)と言わ(いわ)れ、 北京(ぺきん)では(はる)風物詩(ふうぶつし)となっていますが日本(にっぽん)では(めす)()がほとんどないので、 ()にすることは少ない(すくない)です。

みんなの投稿(とうこう)

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ15m以上(いじょう)にもなる高木(こうぼく)(えだ)細長く(ほそながく)垂れ(たれ)ているのが特徴(とくちょう)です。 (みず)近い(ちかい)ところを好み(このみ)そうなイメージがありますが、 水辺(みずべ)でないところでもよく育ち(そだち)ます。

  • しだれる(えだ)特徴(とくちょう)(てき)
    写真(しゃしん) / 2020.3.12 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)()

  • しだれる(えだ)特徴(とくちょう)(てき)
    写真(しゃしん) / 2021.3.30 東京(とうきょう)()台東(たいとう)() MayaN

  • (まち)(ちゅう)でも高木(たかぎ)になる
    写真(しゃしん) / 2021.3.30 東京(とうきょう)()台東(たいとう)() MayaN

  • 水辺(みずべ)のないところでも育つ(そだつ)
    写真(しゃしん) / 2021.3.15 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

()

()互い違い(たがいちがい)につき、 (なが)先端(せんたん)がとがった細長い(ほそながい)(かたち)をしています。 ()(えん)浅い(あさい)ギザギザがあります。
()(うら)白く(しろく)(ひょう)濃い(こい)緑色(りょくしょく)です。
若い(わかい)()には()生え(はえ)ています。

  • ()(うら)白い(しろい)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん) 植木(うえき)ペディア

  • (ぎん)緑色(りょくしょく)若葉(わかば)(はる)到来(とうらい)感じ(かんじ)させる。
    写真(しゃしん) / 2021.3.15 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

  • ()芽吹き(めぶき)
    写真(しゃしん) / 2021.2.25 東京(とうきょう)()江戸川(えどがわ)() MasakoT

(はな)

3~4月頃(つきごろ)咲き(さき)ます。 雌雄(しゆう)(べつ)(かぶ)(おすの()とめすの()がある)で、 雄花(おばな)(なが)さ2㎝(ほど)()緑色(りょくしょく)円柱(えんちゅう)(じょう)です。
雌花(めばな)は、 雄花(おばな)よりやや小さく(ちいさく)緑色(りょくしょく)をしています、 日本(にっぽん)ではほとんど植え(うえ)られません。 そのため(たね)もあまり()られません。

  • (はな)太い(ふとい)(えだ)から細い(ほそい)()(きゅう)伸び(のび)咲く(さく)
    写真(しゃしん) / 2008.3.18 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

  • 雄花(おばな)(おすの(はな))
    写真(しゃしん) / 2021.3.7 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

  • (とり)(はな)食べ(たべ)にやってくる
    写真(しゃしん) / 2023.2.13 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

  • 上野(うえの)恩賜(おんし)公園(こうえん)見つけ(みつけ)雌花(めばな)日本(にっぽん)では珍しい(めずらしい)
    写真(しゃしん) / 2021.3.30 東京(とうきょう)()台東(たいとう)() MasakoT

  • 上野(うえの)恩賜(おんし)公園(こうえん)見つけ(みつけ)雌花(めばな)日本(にっぽん)では珍しい(めずらしい)
    写真(しゃしん) / 2021.3.30 東京(とうきょう)()台東(たいとう)() MayaN

()

実は(じつは)(たまご)(がた)で5(つき)熟し(じゅくし)裂ける(さける)ように開き(ひらき)(ちゅう)から白い(しろい)綿毛(わたげ)のついた(たね)飛び出し(とびだし)ます。 日本(にっぽん)では(めす)()少ない(すくない)ため、 あまり()られません。

  • 若い(わかい)()。 トゲトゲとしている
    写真(しゃしん) / 2021.3.30 東京(とうきょう)()台東(たいとう)() MasakoT

  • 熟す(じゅくす)裂け(さけ)白い(しろい)綿毛(わたげ)のついた(たね)()てくる。
    写真(しゃしん) / 2021.3.30 東京(とうきょう)()台東(たいとう)() MasakoT

(みき)

(はい)褐色(かっしょく)(たて)裂け(さけ)ます。 (えだ)細く(ほそく)(した)垂れ(たれ)ます。

  • (みき)(たて)裂ける(さける)
    写真(しゃしん) / 2020.3.30 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MayaN

  • 若い(わかい)(えだ)。 しなやか。
    写真(しゃしん) / 2022.3.3 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

冬芽(とうが)

(はな)()は褐緑(しょく)(なが)さ4㎜の(たまご)(がた)です。

  • 冬芽(とうが)薄く(うすく)()生え(はえ)ている
    写真(しゃしん) / 2021.2.10 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)() MasakoT

  • 花芽(かが)(あわ)褐色(かっしょく)
    写真(しゃしん) / 2021.2.10 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)() MasakoT

(ひと)との関わり(かかわり)

街路(がいろ)(じゅ)庭園(ていえん)植え(うえ)られるほか、 材木(ざいもく)軟らかい(やわらかい)ことからまな板(まないた)にも利用(りよう)されます。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

シダレヤナギという名前(なまえ)は、 (えだ)垂れる(たれる)(=枝垂れ(しだれ)(しだれ))性質(せいしつ)によると言わ(いわ)れています。 「ヤナギ」については、 ()材料(ざいりょう)とした「()()」が転じ(てんじ)たと新井(あらい)白石(はくせき)記し(しるし)ていますが、 少なくとも(すくなくとも)シダレヤナギの細い(ほそい)(えだ)()作る(つくる)のは難しい(むずかしい)考え(かんがえ)られます。
()に、 (えだ)使っ(つかっ)(さかな)捕らえる(とらえる)(やな)(やな)」を作っ(つくっ)たことによるという(せつ)強い(つよい)ですが、 中国(ちゅうごく)()でヤナギを意味(いみ)する「楊(やん)」から「楊の()」、 それが転じ(てんじ)てヤナギになったという(せつ)もあります。

その他(そのた)情報(じょうほう)

中国(ちゅうごく)原産(げんさん)現在(げんざい)世界(せかい)各地(かくち)植え(うえ)られています。 日本(にっぽん)には古く(ふるく)渡来(とらい)し、 『万葉集(まんようしゅう)』でも「しだりやなぎ」あるいは「やなぎの(いと)」と歌わ(うたわ)れています。
シダレヤナギには(くに)問わ(とわ)ず、 (はる)になると一斉(いっせい)芽吹く(めぶく)生命(せいめい)(りょく)や、 長く(ながく)垂れ下がる(たれさがる)枝葉(えだは)霊力(れいりょく)感じ(かんじ)て、 中国(ちゅうごく)では魔除(まよけ)けとして正月(しょうがつ)飾り(かざり)に、 朝鮮半島(ちょうせんはんとう)では(はか)(えん)に、 日本(にっぽん)では長寿(ちょうじゅ)記念(きねん)して元日(がんじつ)にこの(はし)食し(しょくし)繭玉(まゆだま)刺し(さし)正月(しょうがつ)飾り(かざり)にする風習(ふうしゅう)がありました。
一方(いっぽう)で、 現代(げんだい)では幽霊(ゆうれい)のイメージがありますが、 これはかつて(さん)(じゅう)(さん)回忌(かいき)()(じゅう)回忌(かいき)最終(さいしゅう)法要(ほうよう)使う(つかう)卒塔婆(そとうば)をシダレヤナギで作り(つくり)、 これが根付い(ねつい)たら死者(ししゃ)成仏(じょうぶつ)したとする風習(ふうしゅう)があったためであると言わ(いわ)れています。

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

初夏(しょか)晩夏(ばんか)、 コムラサキというチョウが、 ヤナギの周り(まわり)素早く(すばやく)飛び(とび)かいます。 幼虫(ようちゅう)は、 ヤナギの()食べ(たべ)育ち(そだち)ます。
()食べ(たべ)あとがあれば、 ハムシを探し(さがし)てみましょう。