21世紀の森と広場

キクモモ

菊のような花が咲く桃

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特徴

モモなのですが、 花弁が細くたくさんあり、 菊のように見えることから 菊桃と呼ばれています。 花の時期はとても華やかです。
別名は「ゲンジグルマ(源氏車)」といいます。
モモは、 元々中国からやってきましたが、 江戸時代に庶民の生活に身近なものとなり、 たくさんの花を愛でる園芸品種 ハナモモが作り出されました。 キクモモはその一つになります。

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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

モモに比べて枝ぶりは細く、 あまり張り出さないでまとまった樹形になります。

  • 花が満開の時は華やか。 遠目に見るとサトザクラのようにも見える。
    写真 / MayaN

  • 写真 / MayaN

  • 写真 / HKikuchi

葉は互い違いにつきます。 葉は細長いです。 縁には粗いギザギザがあります。

  • モモの葉
    写真 / MayaN

4月中旬~下旬ごろに咲きます。 濃い桃色の花弁が細い八重咲の花が「菊」のようです。 そのため「菊咲き」と呼ばれます。 枝が見えなくなるほどまで咲くところは見ごたえがあります。
八重の花弁は雄しべが退化したものではなく、 1枚の花弁が分かれて細くなったもののため、 実を作ることができます。

  • 写真 / HKikuchi

  • 花つきの良い枝は、 枝が見えなくなるほどびっしりと花が咲く
    写真 / MayaN

  • 10枚に分かれた菊のような萼
    写真 / MayaN

7~8月頃に黄白色~紅色に熟します。 表面はビロード状の毛でおおわれています。

幹・枝

樹皮は紫褐色~黒褐色で皮目(横長の割れ目)が不規則に並びます。 枝には白い斑点が見られます。

  • 写真 / MayaN

名前の由来

花が菊のようにみえるので菊桃(キクモモ)と呼ばれています。
園芸品種名の「stellata」は星状の意味です。

その他の情報

中国ではモモは邪気を払うと言われ、 日本では平安時代にモモの花と3月の節句が組み合わされました。

関わりが深い生き物

サクラやウメにやって来る昆虫は、 モモでも多く見られます。

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