幹が上に向かって立ちやすい樹形になります。
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特徴
静岡県にある国立遺伝学研究所でソメイヨシノと似た桜を作り出すために、 オオシマザクラとエドヒガンを交雑させて作ったアマギヨシノと、 野生種のカンヒザクラを掛け合わせて作られた園芸品種です。 暑さ寒さに強く、 花色はカンヒザクラの影響で紅色が濃く、 カワヅザクラに似ています。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
長楕円形で先端はとがり、 ギザギザは細かくそろいます。
蜜腺は柄に二つ付きます。
花
花びらは丸味があり、 桜色がきれいに発色します。 咲き進むと雄しべが赤くなり、 花全体の赤味が濃くなります。
実
初夏に実は黒く熟します。
幹・枝
幹は灰褐色で、 枝は明るい褐色をしています。
冬芽・葉痕
オオシマザクラの冬芽に似ていて、 つややかな茶色っぽい芽には少し毛があります。 花が咲いていないときは、 葉痕のお顔を楽しみましょう。
人との関わり
愛媛県で教員を務めていた高岡正明氏が作出しました。 戦争によって亡くした教え子の鎮魂と平和を祈念し、 長い歳月を費やして作出した経緯は映画「陽光桜」になっています。 高岡氏は第二次世界大戦が繰り広げられた土地や、 教え子たちと同じような若者が戦った国に陽光桜を贈りました。 かつての悲しい記憶を思い起こさせる陽光桜ですが、 平和、 友好、 協調の象徴でもあるのです。
名前の由来
太陽の光を象徴する意味で「陽光」と名付けられました。
その他の情報
約30年かけて作出され、 1981年に品種登録されました。 苗木は作出者の高岡氏やその息子さん、 企業が積極的に日本各地や海外にまで植樹しています。
性格
世界各地で育つようにとの願いを込めて作出したため、 比較的暑さ寒さに強い品種です。
体験・遊び
サクラの花の塩漬けを作って、 料理に使ってみよう。
サクラならどの種類でも塩漬けできます。
関わりが深い生き物
花の蜜を吸いにメジロやヒヨドリなどがやって来ます。 黒い実も鳥たちのご馳走になります。