はなもく散歩

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泉(いずみ)自然(しぜん)公園(こうえん)

チョウジザクラ

横(よこ)から見る(みる)と丁字(ていじ)形(がた)の花(はな)

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マイページの樹木(じゅもく)帳(ちょう)に親友(しんゆう)マークが付き(つき)ます。

特徴(とくちょう)

春(はる)に咲く(さく)花(はな)は、 細長い(ほそながい)筒(つつ)の先(さき)に小さい(ちいさい)花びら(はなびら)が水平(すいへい)に開く(ひらく)ため、 横(よこ)から見る(みる)と「丁(ひのと)」の字(じ)の形(かたち)に見え(みえ)ます。 下向き(したむき)に咲く(さく)花(はな)は決して(けっして)派手(はで)とはいえませんが、 10種類(しゅるい)ある日本(にっぽん)の野生(やせい)のサクラの内(うち)の一つ(ひとつ)で日本(にっぽん)固有(こゆう)種(しゅ)です。

みんなの投稿(とうこう)

以下(いか)の情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)を基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの差(さ)があります。

樹(き)形(がた)

高(たか)さ4～7m程(ほど)で、 あまり大きく(おおきく)ならないサクラです。 地(ち)際(ぎわ)から幹(みき)が複数(ふくすう)立ち(たち)、 株(かぶ)立ち(たち)の樹(き)形(がた)になります。

  • 枝(えだ)はあまり太く(ふとく)ならない
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

葉(は)

サクラの仲間(なかま)の中(なか)では小さめ(ちいさめ)の葉っぱ(はっぱ)です。 一番(いちばん)幅(はば)が広い(ひろい)ところが上(うえ)の方(ほう)にある楕円(だえん)形(がた)をしています。 縁(えん)は丸み(まるみ)のあるギザギザで、 先端(せんたん)は尾(お)っぽの様(よう)に伸び(のび)ます。

  • 互生(ごせい)で両面(りょうめん)に毛(け)が多く(おおく)フサフサした手触り(てざわり)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 葉(は)の裏(うら)は特に(とくに)毛(け)が多い(おおい)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 柄(え)も毛(け)が密集(みっしゅう)して付き(つき)、 密(みつ)腺(せん)というポッチがある
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 秋(あき)、 紅く(あかく)色づく(いろづく)葉っぱ(はっぱ)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

花(はな)

春(はる)の新芽(しんめ)の芽吹き(めぶき)の前(まえ)か、 同時に(どうじに)白から(しろから)淡い(あわい)ピンク色(ぴんくいろ)の花(はな)が咲き(さき)ます。 がく筒(とう)が細長く(ほそながく)、 花びら(はなびら)は小さく(ちいさく)て水平(すいへい)に開く(ひらく)ため、 横(よこ)から見る(みる)と丁(ひのと)の字(じ)の形(かたち)に見え(みえ)ます。

  • 花びら(はなびら)は5枚(まい)で1本(ほん)の雌しべ(めしべ)が長く(ながく)少し(すこし)突き出る(つきでる)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 一(いち)か所(かしょ)から1~2個(こ)の花(はな)が咲く(さく)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • がく筒(とう)が紅色(こうしょく)になることもある
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • がく筒(とう)は毛(け)があり、 ベタベタする
    写真(しゃしん) / 石井(いしい)誠治(せいじ)

  • がく筒(とう)の下(した)の方(ほう)は少し(すこし)膨らむ(ふくらむ)
    写真(しゃしん) / 石井(いしい)誠治(せいじ)

  • がく片(へん)の縁(えん)はギザギザしている
    写真(しゃしん) / 石井(いしい)誠治(せいじ)

実(み)

小さい(ちいさい)ですが甘味(あまみ)があり食べ(たべ)られます。 赤い(あかい)実は(じつは)熟す(じゅくす)と黒く(くろく)なります。

  • 小さく(ちいさく)て丸く(まるく)、 少し(すこし)細長い(ほそながい)実(み)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

幹(みき)

樹皮(じゅひ)は灰色(はいいろ)がかった茶色(ちゃいろ)で横長(よこなが)の皮(かわ)目(め)が点在(てんざい)します。 若い(わかい)枝(えだ)には毛(け)が生え(はえ)ています。

  • 横長(よこなが)の皮(かわ)目(め)で縞(しま)模様(もよう)になる樹皮(じゅひ)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • 毛(け)の生え(はえ)た若い(わかい)枝(えだ)
    写真(しゃしん) / 石井(いしい)誠治(せいじ)

冬芽(とうが)

丸み(まるみ)を帯び(おび)た茶色(ちゃいろ)っぽい芽(め)です。 ちょっと地味(じみ)な印象(いんしょう)の冬芽(とうが)ですが、 葉(は)痕(こん)のお顔(かお)はありますよ。

  • 他(た)のサクラ類(るい)とは一味(ひとあじ)違う(ちがう)、 小さな(ちいさな)芽(め)。
    写真(しゃしん) / Tamacha

  • 芽(め)鱗(うろこ)が少なく(すくなく)見える(みえる)。
    写真(しゃしん) / Tamacha

  • 3~5㎜と小さく(ちいさく)、 あまり尖ら(とがら)ない
    写真(しゃしん) / MasakoT

人(ひと)との関わり(かかわり)

小さい(ちいさい)花(はな)で花(はな)数(すう)も少なく(すくなく)寂しい(さびしい)印象(いんしょう)があるためか、 庭(にわ)や公園(こうえん)に植え(うえ)られることが少ない(すくない)サクラです。

名前(なまえ)の由来(ゆらい)

花(はな)の形(かたち)が横(よこ)から見る(みる)と「丁(ひのと)」の字(じ)の形(かたち)に見える(みえる)ことに由り(より)ます。

その他(そのた)の情報(じょうほう)

日本海(にほんかい)側(がわ)では青森(あおもり)から滋賀(しが)にかけて、 花(はな)がひと回り(ひとまわり)大きく(おおきく)、 がく片(へん)にギザギザが無い(ない)変種(へんしゅ)のオクチョウジザクラが分布(ぶんぷ)します。

関わり(かかわり)が深い(ふかい)生き物(いきもの)

花(はな)には、 メジロやヒヨドリなどが蜜(みつ)を吸い(すい)にやって来(やってき)ます。 黒く(くろく)なった実は(じつは)鳥(とり)たちのご馳走(ごちそう)です。
桜(さくら)の葉(は)はいろいろな虫(むし)が食べる(たべる)ので、 葉(は)は穴(あな)だらけになります。

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見(み)られる場所(ばしょ)

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : 石井(いしい)誠治(せいじ)

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