種が飛んだあとの茎をとって上下を切り、片方をちょっとかんでから(苦いけど)息を吹きこむと音が出ます。太さや長さで音程が変わるので試してみて。
セイヨウタンポポは、野菜として持ち込まれたものが北海道から広がったという説があります。苦味はありますが、葉はサラダやサンドイッチに、花はそのままてんぷらにして食べられます。根をよく洗って乾燥させ炒ったものを煮出すと、コーヒーのような味わいで、しかもノンカフェインで薬効もあるそうです。
セイヨウタンポポ
すっかり日本になじんだ西洋のタンポポ
特徴
都市周辺の空き地などで増えていて、都市化のバロメーターともいわれる帰化植物です。
タンポポは花びらのように見える一枚一枚が一つの花で、まるく見えるのは花の集まりです。花が終わるとくきは地面近くまで倒れ、実が熟すと再び立って花の時より伸びて綿毛を広げます。高い位置で風をより受ける工夫をしているのです。
実が赤っぽい外来のアカミタンポポもありますが、セイヨウタンポポとの雑種が多いため見分けられません。また、日本のタンポポとの間の雑種も確認されており、問題となっています。外来種タンポポは日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
タイプ:キク科の多年草
大きさ:高さ10~20cm
花の時期:1~12月(一年中咲く、春と秋に多く咲く)
生育場所:開けた緑地、道脇、空き地など
分布:ヨーロッパ原産の帰化植物 日本全土
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。
体験・遊び
執筆協力 : 田中ひとみ